空手のススメ、徳島の田舎道場から

written by 逢坂祐一郎(新極真会 第8回世界大会 2位)

6.10.2020 鴨島道場 間について

 昨日(6/10)の鴨島道場。

 18時~18時40分(小学生以下)

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 19時~19時40分(小学生以下)

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 20時~20時40分(中学生以上、小5・6年生も可)

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 21時~21時40分(中学生以上、小5・6年生も可)

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 人との距離を取るため、受け返し棒を使った約束組手。

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 コロナ禍以前は、実際の突き蹴りで受け返しの約束組手を行っており、受け返し棒を使う事によって勝手が違うのように感じるかもしれませんが、受け返しの〝間〟(ここではタイミング)は実際の突き蹴り、受け返し棒であっても同じ事です。

 道場生においては、間への意識を高めて欲しいと思います。

 また、間への意識は稽古において、返し手のみに求められるものでなく、受け返し棒を持つ仕掛け手にも必要です。

 返し手が、間を意識しやすいタイミングで仕掛けなければ、稽古になりません。

 仕掛け手、返し手がお互いに間を合わすことで、いわゆる〝間合い〟は生じ、間の合った稽古で練られた間合いが、実践における虚実の伴う間合いの駆け引きにも作用するものと思います。

 約束組手は、仕掛け手も注意を払って欲しいと思います。

 

 さて昨日は、ウキョウ君が稽古に参加。

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 進学先の県外の大学が、オンライン授業になったため、帰省したとのこと。

 しばらく実家にいるそうなので、後輩に胸を貸して欲しいと思います。

6.9.2020 徳島市加茂道場 主体性

 昨日(6/9)の徳島市加茂道場。

 18時30分~19時10分(小学生以下)

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 19時30分~20時10分(中学生以上、小5・6年生も可)


6.9.2020徳島市加茂道場スパーリング

 

 私は、小学生以下のクラスの型稽古では、型の順番を指導するのに、口頭での順番の説明をあまり行いません。

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 順番が合っている先輩の動きを見て、順番を自ら覚えるように指導しています。

 稽古において、または、ゆくゆくの自分の行動全般への主体性を育むためです。

 動作が間違っていれば、間違っていることを指摘し、先輩の動作を見て間違いを自分で気づくように指導しています。

 型の順番があやふやな子達は、先輩の動作を一生懸命に目で追っていますが、その目には主体性の芽生えが感じられます。

 この芽生えを空手、空手以外のことでも結実に結びつけて欲しいと思います。

6.8.2020美馬道場 気合い(発声)なしの稽古

 昨日(6/8)の美馬道場

 19時〜19時40分 小学3年生以下のクラス

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 20時〜20時40分 小学4年生以上のクラス

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 現在、稽古が始まれば道場生はマスクを外し、急用な発生以外は一切なしで稽古を行っています。

 空手の稽古は通常、気合いの発声が常態です。

 気合は集中力を高めるため、気合いなしの稽古がどうなるものかと、特に幼年、低学年の道場生に対し思っていましたが、意外と集中力は乱れず、むしろ高まっているようにも思います。

 動作が覚束ない時は、気合いなしの方が動作を覚えるのに集中力が高まるように思ったりします。

 コロナ禍による稽古形態の変更は、色んな事を気づかせてくれますが、それらはコロナ終息後の常態の稽古に反映させ、稽古をより良いものに進化させていきたいと思います。

6.5.6.2020 徳島市加茂道場・鴨島道場

 金曜日(6/5)の徳島市加茂道場

 小学生以下 18時30分〜19時10分

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 中学生以上(小5・6年生も可) 19時30分〜20時10分

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 土曜日(6/6)の鴨島道場

 小学生以下 17時〜17時40分

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 小学生以下  18時〜18時40分

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 中学生以上(小5・6年生も可)  19時〜20時40分

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 中学生以上(小5・6年生も可)  20時〜20時40分


6.6.2020鴨島道場 受け返し


 スパーリングでは以前から、間合いを意識することを指導していましたが、コロナ対策下のこの時期のスパーリングでは、特に間合いを潰した密着を避け、相手との距離を保つように指導しています。


6.6.2020鴨島道場 スパーリング

 間合いのコントロールは、私が組手を指導する上での最重要ポイントですが、コロナ影響下の稽古に適しているように思います。

 間合いを保つことは、様々な技の展開が可能となり、組手の多様性となると思います。

 試合向けの組手では密着への対応が必要な場合もありますが、それは多様性の中の一つとして、まずは多様性の組手を本道とし、そのシーンに沿った組手を指導していきたいと思います。

 コロナ影響下のこの時期の稽古を、組手の本道を練る機会としたいと思います。

6.4.2020美馬道場 予行演習

 昨日(6/4)の美馬道場

 小学3年生以下のクラス

 小学4年生以上のクラス

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 昨日の小学4年生以上のクラスは、参加人数が少なかったので新しい稽古形態の予行演習をしてもらいました。

 現在配布中の支部内新聞でお知らせしているとおり、6/15㈪以降、稽古時間を1時間に延長いたします。

 それに伴いミット稽古を再開し、約束組手では対人距離を縮小します。

 ミット稽古では、打ち手は現行どおりマスクなしですが、持ち手はマスクを着用してもらいます。

 約束組手では対人距離の縮小を行いますが、柄を外した受け返し棒を引き続き使用し、なるべく1mの距離を取りたいと思います。

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 昨日の予行演習では、約束組手で相手の手元につけ込むように、知らず知らずに距離が縮まっていたので、実際の稽古運用では距離を意識するように指導しなければと思います。

 昨日、予行演習に付き合ってくれた道場生の皆んな、ありがとう。

 とても参考になりました。

 さて道場生の皆さんにおいては、稽古中はマスクを外しますが、上記のとおり今後稽古にマスクは使用しますので、マスクは忘れないようにお願い致します。

 現状に、適正な稽古を行って行きましょう。

 

6.3.2020徳島市加茂道場 ポジティブな姿勢

 昨日(6/2)の徳島市加茂道場。

 小学生以下のクラス

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 中学生以上(小5・6年生も可)のクラス

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 稽古参加者の顔ぶれも、コロナ禍以前に戻りつつあります。

 道場の日常が戻ってきたようで、とても嬉しく思います。

 しかし地域によっては再感染拡大の兆候が見られ、コロナへの不安は消え去りません。

 WITHコロナがキーワードとなる社会において、それは誰しもが不安を抱える社会でもありますが、その中で稽古に参加する道場生、お子さんを道場に送り出す保護者の皆様の意図を、指導者として汲んでいかねばと思います。

 現状、私は道場生が稽古する姿に、コロナに対し、ただ恐れおののくのではなく、いわゆる〝正しく恐れる〟コロナに対するポジティブな姿勢を感じます。

 その姿勢に、どう応えていくか?


6.2.2020徳島市加茂道場 スパーリング

 様々な思慮を重ねていかなくてはなりませんが、根幹はやはり、しっかりとした空手の指導を行っていくことか。

6.1.2020美馬道場 息の調整

 昨日(6/1)の美馬道場

 小学3年生以下のクラス

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 小学4年生以上のクラス

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 飛沫シールド装備のヘッドギアをつけてのスパーリングが定着しつつありますが、道場生からの呼吸のしづらさがちらほらと聞こえてきています。

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 呼吸のしづらさは、私も飛沫シールドをつけてのスパーリングを事前に試しているので認識はあります。

 認識の上、感ずるところは、呼吸のしづらさは慣れてくると思います。

 具体的な慣れる手段はスパーリング中、息を整えることを意識することです。

 スパーリング中「息が乱れてきたかな」と思えば、息を吐くことを意識し、深めの呼吸を心掛けて欲しいと思います。

 試合で息を整えることは難しいと思いますが、練習であるスパーリングでは十分可能です。

 常々指導しているライトスパーリングは、呼吸に意識を向ける余裕を持つためでもあります。

 幼年、低学年の道場生はそういった意識は難しく、スパーリングのラウンド数を減らして呼吸のしづらさに対応しますが、中学年以上の道場生は逆に一定数のラウンド数をこなしても息が乱れないスパーリングを目指してもらいたいと思います。

 型の三要素の一つに〝息の調整〟がありますが、現状の組手稽古は型の教えを実践する機会であるように思います。

 空手を問わず武道・武術は形骸化しやすいものですが、あらゆる機会を捉えて実践的なものへとフィードバックしていきたいと思います。