空手のススメ、徳島の田舎道場から

written by 逢坂祐一郎(新極真会 第8回世界大会 2位)

前屈立ちの要点、心と体を動かす稽古

 空手の稽古の立ち方の一つ、前屈立ち、第一の要点は前足の膝を曲げることです。

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 前足の膝を曲げる理由は前足に体重の乗せるためであり、膝で重心をコントロールすることがこの立ち方の稽古内容の一つになります。

 膝は重心コントロールを司るものです。

 膝による重心コントロールは攻防の要となるもので、私は膝の動きを特に重視していますが、そのため前屈立ちの指導では毎回前足の膝を曲げることをうるさく指導しています。

 道場生にはうるさく指導することで、しっかりと重心コントロールできる膝の動きを練り上げて欲しいと思いますが、うるさく指導する理由はもう一点あります。

 それは膝を曲げるという稽古の要点を形として示すことで、稽古に心を動かさせるためです。

 初心者は許容範囲であっても、前足の膝を伸びた前屈立ちを行う道場生を見ると「稽古に十分、心が動いていないな」と感じます。

 稽古は心と体を動かして、技が身につくものです。

 心、そのものは目に見えなくても、心の動きは体の動きとして現れます。

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 心を動かす稽古は、特に子ども達にとって大切と思いますが、しっかり指導していきたいと思います。

 

 昨日の鴨島道場

 ストライクフィットネス(14 時~15 時)


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 少年部1 部(17 時45 分~18 時45 分)


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 少年部2 部(19 時~20 時)


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 一般部(20 時15 分~21 時30 分)


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 4.15.2021 記

ミット稽古、打つ人の気持ちを考える

 ミット稽古では、ミットの持ち手が稽古の質を大きく左右します。

  ミットを打つ人が打ちやすいようにミットを持つことが最大の要点ですが、そのためにはミットを打つ人の気持ちを考えることが大切となります。

 空手は人の気持ちを考える洞察力がなければ上達しないものですが、それは人格形成上のお題目のみに止まりません。

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 ミット稽古において打つ人の気持ちを考えることは、打ちやすい距離やタイミングを計ることとなりますが、それは組手の間合いを計る感覚にも繋がります。

 空手の稽古には人の気持ちを考える機会が随所に散りばめられていますが、道場生、特に少年部道場生にはその機会を適宜に示唆し、情操と技量を高めて行きたいと思います。


 さて、徳島県内のコロナ情勢が厳しくなってきました。

 これまで通常クラスでの対人稽古の一部ではマスクを外していましたが、今後は全面マスク着用で行います。

 なお選手クラスでは、強度の高いトレーニングを行うためマスク着用が危険となる場合もありますので、これまでどおり一部マスクを外して行います。

 道場生の皆さん、よろしくお願い致します。


 昨日の美馬道場

 少年部クラス(19 時~20 時) 


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 一般部クラス(20 時15 分~21 時15 分)


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 4.13.2021 記

新極真徳島合同稽古 4.11.2021

 昨日の日曜日は新極真徳島合同稽古でした。

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 今回は北東あわじ支部の辻先生、将口先生が参加され良い稽古が出来ました。

 特に女子は将口先生の直々のアドバイスがあり、非常に良かったかと。

 次回は5/9 ㈰を予定としています。

 参加できる人は頑張りましょう。

 

 さて…、次回の合同稽古も開催予定とはしておりますが、徳島でもコロナの感染状況が厳しくなってきました。

 状況によっては、合同稽古も中止の可能性があります。

 なるべく合同稽古は開催したく、そしてコロナ禍でも開催する意義は私はあると思いますが、その開催したい理由、する意義は、合同稽古を重ねることで道場生の心境の変化、技量の向上が見られ、また体力増強の必要性を道場生当人が感じることが出来るからです。

 心・技・体の変化、向上、必要性の実感は、やはり支部内のみの稽古よりも大きいものです。

 またコロナ感染拡大により、徳島県内の人心に閉塞感、無闇な悲観がネットで見られますが、そんな人心の乱れの中で、変化、向上、実感を得られる機会の場を設けることは大きな意義と思います。

 個人的にコロナは捉え方しだいと思うところもありますが、やたらポジティブに捉えるのではなく状況を見定め、状況に応じてポジティブに動いていこうと思います。

 

 土曜日の鴨島道場

 選手クラス1 部(15 時~16 時)


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 鴨島道場少年部(16 時15 分~17 時15 分)


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 選手クラス2 部(17 時30 分~19 時)


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 鴨島道場少年部(19 時15 分~20 時30 分)


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 鴨島道場居残り(21 時~21 時30 分)


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 4.12.2021 記

コミュニケーション能力をどう高めるか?

 最近入会した少年部道場生の入門誓約書の稽古への希望欄に「コミュニケーションが取れて明るく優しい子になって欲しい」と書かれていました。

 書かれた保護者様の希望に沿うように指導していきたいと思いますが、コミュニケーション能力をどう高めるか?

 私は〝聞く力〟を高めることが、コミュニケーション能力を高めるものと思います。

 〝聞く〟こととは、人を受け入れることです。

 コミュニケーションとは〝気持・意見などを、言葉などを通じて相手に伝えること、通じ合い〟と調べるとなっていますが、それは饒舌に一方的に喋るだけでは得られるものではありません。

 コミュニケーションの〝通じ合い〟は、人を受け入れ、人を理解して自分気持ち・意見を通じることで成り立つものと思います。

 〝聞く力〟はコミュニケーションの根幹を養うものと思います。

 豊かなコミュニケーション能力を身につけてもらうため〝聞く力〟を高めてもおうと思いますが、〝聞く力〟はコミュニケーション能力以外にも色んな子ども達の能力を高めるものです。

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 しっかりと指導していきたいと思います。

 

 さて明日(4/11)は新極真会徳島合同稽古です。

 スケジュールは以下の通りです。

 小4 以下(10 時~11 時30 分)

 小5 以下(12 時~13 時30 分)

 

 昨日の指導

 やわらかカラテ(15 時30 分~16 時30 分)


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 徳島市加茂道場少年部(18 時30 分~19 時30 分)


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 徳島市加茂道場一般部(19 時45 分~21 時)


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 徳島市加茂道場居残り(21 時~21 時30 分)


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 4.9.2021 記

シャドートレーニング

 美馬道場での指導日、毎週木曜日は指導前に自主練の日。

 今週は金、土、日曜日とたくさんスパーリングをする予定なので軽めのメニューでシャドーを中心に。

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 私はシャドートレーニングをよく行っていますが、4 種類のシャドーを全部、もしく1 種類だけ自主練で行うようにしています。

 4 種類のシャドーとは

 1. フォームを意識するシャドー

 2. フォームを意識して軽く当てるシャドー

 3. フルコンスパーリングを意識するシャドー

 4. 顔面有りスパーリングを意識するシャドー 


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 それぞれのシャドーで〝意識〟を分けていますが、意識の違いがシャドーの雰囲気の違いにも出てきます。

 その違いをまとめるのがスパーリングとなりますが、息を長くスパーリングを続けていくために1 つのトレーニングでも4 つに分けるような綿密なトレーニングを重ねて行きたいと思います。

 

 昨日の美馬道場

 少年部クラス(19 時~20 時)


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 一般部クラス(20 時15 分~21 時15 分) 

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 4.9.2021記

ノンコンタクト空手界のパワハラ問題について

 最近、世間を騒がせているノンコンタクト空手界のパワハラ問題の映像が流れていたので見てみました。

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 パワハラ問題の人間関係に関しては、その背景を全く知らないので何も言うことはありませんが、

 正直、問題になった練習自体は非常に良い練習のように個人的に思います。

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 その良いと思う点ですが、まずこういった練習は〝間合い〟がとても大切になりますが、間合いは竹刀を持っている仕掛け手が主導となり、仕掛けての技量によって間合いの質は大きく左右されます。

 竹刀を持たれている方は選手として実績のある方ですが、〝さすが〟と思うほどの間合いを作られており、個人的には非常に効果のある練習と思います。

 また練習の中の指導内容においても「竹刀を見ないように」と言われていますが、これは周辺視野を用いた反応・反射方法であり、今でもいうビジョントレーニング効果があるとともに武術の極意にも通じる指導内容と個人的に思います。

 今回のパワハラ問題で指導者の方は要職を辞任されるそうですが、それに伴いこういった素晴らしい練習方法が消えることは、とても惜しいように思います。

 先述のとおりパワハラ問題の人間関係について何も言うことはありませんが、この問題を語っている人の動画を見て思うことは、この問題の根底の一つにはジェネレーションギャップがあるように思います。

 今回のパワハラ問題を個人的には、他山の石としたいと思います。

 竹刀は用いませんが、動画にあるような練習は個人指導で真似させてもらいたいと思います。

 

 昨日の鴨島道場

 少年部1 部クラス(17 時45 分~18 時45 分)


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 少年部2 部クラス(19 時~20 時)


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 一般部クラス(20 時15 分~21 時30 分)


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 4.8.2021 記

辞めずにいること、空手との繋がりを持ち続けること

 昇段者登録の資料作成に改めて審査申込書に目を通すと、今回の昇段者の修行年数は7 年11 ヶ月~11 年4 ヶ月となってます。

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 彼らの年齢は14 歳~19 歳、全員が今までの人生の半分、もしくはそれ以上の年月で空手を続けてきたことになります。

 途中で休会していた道場生もいますが、この年月は大きな意味があると思います。

 辞めずにいること。

 空手との繋がりを持ち続けることですが、それは空手を人生に反映させる機会を持ち続けることでもあります。

 空手を人生にどう反映させるかは、結局個人次第ですが、長年の修行年数を経て黒帯という節目を迎えた道場生は良い反映をしてくれるものと思っています。

 彼らの今後も気にかけていきたいと思います。

 

 さて西南支部には、彼らと同等の修行年数を持つ道場生が彼らと同じくらいの人数でいます。

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 まだ黒帯になっていない道場生にも節目を迎えてより濃く人生に空手を反映して欲しく思いますが、すでに昇段の意思を伝えてきている道場生もいます。

 今年の秋、もしくは来年の春あたりでなるべく揃って昇段して欲しいと思います。

 揃っての昇段は、これまでの修行年数を共有してきたもの同志で節目を迎えることで、昇段審査の観点であるこれまでの稽古、そして空手を通しての経験の再認識をより鮮明にするものと思います。

 個々事情を調整して、みんな揃っての次回の昇段審査を実現させたいと思います。


 昨日の徳島市加茂道場

 少年部クラス(18 時30 分~19 時30 分)


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 一般部クラス(19 時45 分~21 時) 


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4.7.2021記