2022-06-10

型稽古、シャドートレーニングの要点、〝様〟になる型、シャドー

　昨日の美馬道場一般部クラス、参加者が 6 月、7 月と試合が続くため選手稽古を。

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　稽古の冒頭、型部門出場者は規定型の稽古、組手部門出場者はシャドートレーニングを行いました。

　型、シャドーともに一人で行う点で類似のものですが、動作の中で想定した対戦相手との実際の組手をイメージすることも稽古、トレーニングの要点として共通します。
　対戦相手との実際の対戦のイメージとは、相手が突いてきたり、蹴ったりと相手の動きをイメージすることですが、無論相手のイメージは大切ですが、私は相手よりも自分の動きをイメージすることの方が、型、シャドーでは大切なように思います。

　自分の動きのイメージとは、
　例えば突きを打つのに、しっかり瞬時に肘が伸びているか ?
　蹴りを蹴るに、腰が浮かずに据わっているか ?
　などですが、自分の動きのイメージとは自分の動きの確認でもあります。
　しっかりイメージしている人の型、シャドーは見ていても〝様〟になっているものです。
　型やシャドーが〝様〟になっているとは、型、シャドーでの動きがそのまま組手でも効力を発揮すると感じられる〝様〟を示します。
　型、シャドーにおいて自分の動きの確認には鏡を用いたりしますが、鏡を用いた場合の動きの確認は視覚での自分の動きの確認になります。
　私は自分の動きの確認は鏡を用いることも有効ですが、自分の動きの感覚を頭の中で像として描くイメージし、身体の感覚として確認することの方が有効に思います。
　型もシャドーも瞬時の組手の攻防に有効な動きを頭でなく身体に覚えこませる稽古、トレーニングですが、視覚にたよった型、シャドーの動きの確認は見た目に捉われがちとなり頭に止まるのみで、身体への落とし込みの効果は薄いように思います。

　私は自身の稽古で型稽古は行いませんが、シャドーは毎回必ず行い、その際、鏡を必要としません。
　鏡を見ないシャドーを重要視する理由は、動きを感覚で確認し、その動きを身体に落とし込んだ動きの方が組手、スパーリングで有効であることを実感しているからです。
　道場生にも型、シャドーでは視覚より、感覚を重視し〝様〟になる型、シャドーが出来るようになって欲しいと思います。
　そして型、シャドーの〝様〟は、ダンスのような見た目にあるのでなく、組手にあることを認識して欲しいと思います。

　< 支部内連絡 >
　日曜日に行われる兵庫錬成大会ですが、出場者には選手案内をお渡ししています。
　ご確認ください。
　大会は 3 グルーブで行われます。
　第 1 グループ ( 型競技 ) は開場 9 時、試合開始は 10 時となっていますが、西南支部で集まってのアップは行いませんので、各自でアップを行い試合にのぞんでください。
　第 2 グループは 12 時 30 分より試合開始になっておりますが、11 時 30 分よりサブアリーナにて西南支部全体でのアップを行いますので集合してください。
　第 3 グループは 14 時 30 分より試合開始になっておりますが、13 時 30 分よりサブアリーナにて西南支部全体でのアップを行いますので集合してください。
　道場生選手の皆さん、頑張りましょう !!
　付添いの保護者の皆様にはサポート、よろしくお願い致します。

　木曜日の美馬道場
　少年部クラス (19 時～20 時 )

　一般部クラス (20 時 15 分～21 時 30 分 )
　6.10.2022 記

新極真会徳島西南支部は随時入会者を募集しています。
興味のある方はお近くの道場に、お気軽に見学・体験にお越しください。
お問い合わせはホームページより、「逢坂(おおさか)道場」でご検索ください。
<徳島市の道場>
★徳島市加茂道場
稽古日…火曜日
稽古場所<加茂名コミュティセンター>
徳島市庄町5丁目48番地の5
少年部フィジカル&スパーリングクラス…18時30分～19時
合同基本クラス…19時10分～19時40分
一般部テクニック&スパーリングクラス…19時45分～20時45分
稽古日…金曜日　
稽古場所<加茂コミュニティーセンター>
徳島市北田宮町4丁目6番60号
少年部クラス…18時30分～19時30分
一般部クラス…19時45分～21時15分
<吉野川市鴨島町の道場>
★鴨島道場
徳島県吉野川市鴨島町鴨島234<常設道場>
稽古日…水曜日
少年部フィジカルクラス…18 時 20 分～18 時 50 分
少年部クラス 19 時～20 時
一般部クラス…20 時 15 分～21 時 30 分
稽古日…土曜日
少年部アドバンスクラス…15 時 45 分～17 時 15 分
選手クラス ( 小 5 以上 )…17 時 30 分～19 時
一般部クラス…19 時 15 分～20 時 45 分
<美馬市美馬町の道場>
★美馬道場
徳島県美馬市美馬町字大泉51-1
<常設道場・旧重清東小学校>
稽古日…木曜日
少年部クラス…19 時～20 時
一般部クラス…20 時 15 分～21 時 30 分
稽古日…土曜日
合同アドバンスクラス…10 時～11 時 15 分
<阿南市の道場>
★阿南道場
稽古日…月曜日
稽古場所 < 黒津地コニュニティーセンター >
阿南市黒津地町新弥開16-1
合同 1 部クラス…18 時～19 時
合同 2 部クラス…19 時 15 分～20 時 15 分
アドバンスクラス…20 時 30 分～21 時 30 分
稽古日…土曜日
稽古場所 < 阿南市武道館 >
徳島県阿南市大潟町210-56
合同クラス 1 部…18 時～19 時
合同クラス 2 部 ( 選手稽古 )…19 時 15 分～20 時
<三好郡東みよし町の道場>
★三加茂道場
三好郡東みよし町加茂西庄　　
<三加茂町農業者トレーニングセンター>
稽古日…水曜日・金曜日
合同クラス…19 時 30 分～20 時 30 分
<三好市池田町の道場>
★池田道場
三好市池田町三縄<三縄公民館>
土曜日
合同クラス…19 時 30～20 時 30 分
少年部クラスは小学生以下、一般部クラスは中学生以上、合同クラスは少年部、一般部が対象です。
希望者は小学生でも一般部クラスでの稽古は可能です。

2022-06-09

少年部クラスのフィジカルトレーニング、年齢に適したトレーニングを提供

新極真空手子ども達への指導方法

　私が指導する少年部クラスのフィジカルトレーニングで、よく行うトレーニング種目。

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　上の動画に挙げている 3 つの種目のうち、一つ目は前転。

　前転では、回転して立ち上がる時に手を使わずに起立のように身体が真っ直ぐなるように立つように指導しています。

　二つ目は半後転。

　学校の体育で習う後転のように身体を後ろ向きに一回転させるのでなく、後転を半分の所で切り返し一つ目の前転同様、立ち上がる時に手を使わずに立つのように指導しています。

　三つ目は前受け身。

　これは柔道の前受け身をアレンジし、手をクッション代わりに前に倒れこみます。
　3 種類とも体幹、足腰の強化をトーレングの目的としていますが、それ以外にもトレーニング目的があります。

　それは〝受け身〟の習得です。

　3 種類とも倒れる動作のトレーニングとなりますが、倒れる際に生じる身体への衝撃の緩和もトレーニングの重要点となります。
　倒れる際の衝撃の緩和が〝受け身〟となる訳ですが、倒れる、転倒は何かにつまづくなどの日常生活でもよく起こりうる事故です。
　お年寄りなどは転倒で重症を負ったりしますが、受け身を身につけることは不意な転倒による怪我の予防となるものです。
　転倒で重症などは、一般的に運動機能が低下しているお年寄りのケースですが、身体を使って遊ぶ機会が少なくなっている現代の子ども達の運動機能の低下はよく知られているところです。
　現代にあっては、子ども達の転倒による重症を危惧することも、あながち的はずれなではないように私は思います。

　また倒れる際の衝撃の緩和は、前転ならば身体を回転させる際に、首や背中を曲げて身体を丸めるといった工夫が必要となりますが、この身体を丸めるといった工夫は、身体操作の器用性を高めるものです。
　身体操作の器用性を高めるトレーニングは巧緻性トレーニングとして、近年では筋力を高める筋力トレーニング同様に、トレーニングとして分類された一概念が確立されています。
　巧緻性トーレングの効果は小学生ぐらいの年代が一番効果が高いと言われていますが、受け身トレーニングは諸々の以上の理由から私は最近重要視しています。

　フィジカルトレーニングは年齢に適したトレーニングが効果的ですが、色んな年齢、世代が集う新極真会徳島西南支部、年齢、世代に適したトレーニングを提供したいと思います。

　水曜日の鴨島道場
　少年部フィジカルクラス (18 時 20 分～18 時 50 分 )

　少年部クラス (19 時～20 時 )

　一般部クラス (20 時 15 分～21 時 30 分 )

　6.9.2022 記

2022-06-08

私の型稽古の指導方法、協調性の重視

新極真空手

　私の型稽古の指導風景。

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　私は型稽古の指導において、最初から事細かに順番や動作を口頭で説明しません。
　どんな世代の道場生でも、まずは順番や動作は出来る人の動作や順番を真似て自分で覚えるように促します。
　そして自発的にある程度、順番や動作を覚えた段階で詳細な動作を指導します。

　正に右も左も分からない幼年世代や新入門の道場生は、最初この指導方法に戸惑いますが、戸惑う道場生には「分からないのは当たり前、間違えて当然だから一生懸命真似をしなさい。」と声を掛けます。
　この点は昨日のブログに書いた、どの世代においても稽古に対する素直さ、真摯さを引き出す意図を含めています。

　型稽古は、型の種類によって動作を 20 回～50 回の挙動に分けて稽古する方法がありますが、動画で示すように私は挙動間の時間を少し長めに取り、幼年、新入門の右も左も分からない道場生には周囲に合わせる間を与えます。
　こうして少しずつ順番と動作を覚えていきますが、右、左が年齢的に定かでない幼年の道場生は、動作の右左を逆に挙動してしまう誤りがすぐには改まりません。

　そうした場合、見本となる道場生と自分を見比べ、「前の人 ( 見本となる道場生 ) をよく見てごらん、前の人はどっちの足、どっちの手を前に出している。」などと、まずは右左を意識させ、少しずつ正しい挙動に導いていきます。
　右左の意識が芽生えくると、右左を間違えても「周りに合わせて」と声をかけると即座に間違えを改めるようになります。
　型稽古において、私は「周りに合わせて」とのキーワードを重要視しています。
　型稽古で〝周りに合わせる〟意識を持つことを、私は〝協調〟としています。

　〝協調〟を改めて調べてみると「性格・考え方などの異なった者同士が、互いにゆずりあって調和していこうとすること」とあります。
　協調は、調和に至るに我を抑制する意味合いが含まれていますが、この我の抑制は私がブログでよく書くところの、空手に必要な素直さ、真摯さに通じるものと思います。

　また協調に似た言葉で、同調があります。
　同調は、同調圧力などと昨今あまり良い意味使われませんが、同調を改めて調べてみると「他のあるものに調子をあわせること」とあり、個人的に協調と同調の意味合いの違いを考えるに、協調には調和への主体性が見られ、同調には単に調子を合わせる主体性の欠場を感じます。
　協調と同調、同じ他に合わせる意味合いにあっても、主体性の有る無しの差は大きなものと思います。
　私は空手指導において〝協調〟を重んじ、その協調性がどの世代の道場生にあっても、道場生個人の社会性となるようにしていきたいと思います。

　火曜日の徳島市加茂道場
　少年部フィジカルクラス (18 時 30 分～19 時 )

　合同基本＆テクニッククラス (19 時 10 分～19 時 40 分 )

　一般部アドバンスクラス (19 時 45 分～20 時 45 分 )

　6.8.2022 記

2022-06-07

違いが生じる各世代の道場生の稽古の主題にあって、共通で必要なもの

新極真空手

　新極真会徳島西南支部では、色んな世代の道場生が稽古に参加しています。
　多様な世代への道場生に対して、私は各世代に応じた稽古の主題みたいなものを設定して指導しています。

　その主題とは大まかに、幼年、小学生低学年に対しては、人の話、私が指導で話すことをしっかり聞くこと。
　小学生中学年、高学年に対しては、指導で話をしたことを理解し、指導された通りに稽古すること。
　中学生には、基礎的な体力を付けること。
　高校生以上の若い世代には、基礎体力を元にアスリート的な体力を高めること。
　シニア世代には、動きを柔らかく、反応反射を高めることなどです。

　他にもありますが、主題は各世代にとって異なります。
　人は世代によって発育などの身体の状態が異なるもので、その違いに応じることが世代間の主題の違いになります。
　主題に違いはありますが、主題の目的は各世代にあっても同じとするところですが、その主題の目的とはやはり〝強く〟なることです。
　そしてまた主題に対する道場生の姿勢も求めるところは同じであり、それは〝素直〟に、〝真摯〟に主題に向き合うことです。

　強くなるには幾つになっても〝素直さ〟〝真摯さ〟が必要です。
　空手の強さは、単に腕力的に強くあれば良いものではありません。
　強さに人格が伴わなければなりませんが、どのような世代にあっても稽古への姿勢として〝素直さ〟〝真摯さ〟が必要であるところに、私は強さに人格が備わる要因の一つがあると思います。

　稽古で道場生の〝素直さ〟〝真摯さ〟を引き出すには、道場生の稽古への納得を得なければならないと思いますが、稽古への納得は道場生の各世代の主題を適切に設定するところにあると思います。
　主題はその根幹は揺るぎなくとも、多岐に応じるため枝葉は柔軟で変化に富むものであって良いと思います。
　枝葉の柔軟性が道場生の稽古への納得に繋がると思いますが、私は主題の枝葉の工夫を常に心掛けたいと思います。

　月曜日の阿南道場
　合同クラス 1 部 (18 時～19 時 )

　合同クラス 2 部 (19 時 15 分～20 時 15 分 )

　アドバンスクラス (20 時 30 分～21 時 30 分 )

　6.7.2022 記

2022-06-06

楽 ( らく ) ではない楽しい空手、面白さから派生する楽しさ

新極真空手

　〝楽しい空手〟といった謳い文句を見かけることがよくあります。
　〝楽しい空手〟と謳うことを否定する訳でなく、また私は否定する立場にもありませんが、正直個人的には少しの違和感を感じます。
　楽しいとは楽 ( らく ) の意味も含みますが、空手に強さを求めるのならば、空手が楽 ( らく ) であっては強くなれないと、自身の経験を元に身に染み付いてることから私は〝楽しい空手〟に少しの違和感を覚えます。

　土曜日の居残り稽古でのスパーリング。

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　私は月曜から土曜まで週に 19 コマのクラスを指導していますが、土曜日の居残り稽古は週のうちの最後のクラスです。
　ほとんどのクラスで見本ぐらいしか指導では体を動かしませんが、それでも週の最後のクラスでは体が疲労でパンパンになっていることが多く、自身参加する居残り稽古のスパーリングも最初は身体を引きずるように参加しています。
　しかし最初は身体を引きずるように動いているスパーリングも、ラウンドを重ねていくうちに身体がほぐれて集中力も高まり、終わった時点では爽快感を覚えます。
　爽快感は楽しさでもありますが、私が居残りスパーリングで感じる楽しさに楽 ( らく ) はありません。
　楽 ( らく ) の代わりにスパーリングに感じる面白さがあります。

　私が感じるスパーリングの面白さは相手の突き蹴りを躱したり、相手に突きを当てたりすることで自分の身体が自由に動くところにあります。
　また動画のように動きの良い道場生には突きを当てるといっても、追い突き ( ボクシングでいうジャブ ) しか当てれませんが、追い突きしか当てれず終わったスパーリングを振り返り、「今度は逆突き ( ボクシングでいうストレート ) まで当てれるように工夫をしよう」と思ったりすることにも面白さを感じます。

　〝面白い〟という言葉を改めて調べてみると〝魅力ある物事に心が明るみ、目の前がぱっとひらけて晴ればれした状態〟とあります。
　疲労が身体に蓄積すると心も重くなるものですが、心身が疲れていても、何かで心が明るみ、晴れ晴れとする面白さを感じると、その面白さから楽しさを感じるものと思います。

　人が心身を日々健康に過ごすには、楽しさが必要に思います。
　楽しさの必要性から〝楽しい空手〟といった謳い文句は、違和感を感じつつも否定できるものではないと思います。
　また空手を強さから切り離し、身体を動かすことで楽しさを感じる手段とするならば〝楽しい空手〟は、魅力的な楽しさを求める手段になり得ると思います。
　しかし私は空手を強さから切り離すことなく、空手の楽しさを道場生に伝えて行きたいと思います。

　強さから切り離さずに空手の楽しさを伝えるには、その楽しさにやはり楽 ( らく ) はありません。
　空手の強さはスパーリング、組手に凝縮されるものですが、相手にたやすく突き蹴りは当たるものでなく、逆に突き蹴りを当てられると痛いものです。
　突き蹴りを相手に当てれるように、また相手の突き蹴りを躱せるようになる道のりには楽 ( らく ) はありませんが、それが出来た時に身体の自由を感じる楽しさがあります。

　楽 ( らく ) でない、楽しい空手を道場生に。

　土曜日の美馬道場、鴨島道場
　美馬道場・合同アドバンスクラス (10 時～11 時 15 分 )

　鴨島道場・少年部アドバンスクラス (15 時 45 分～17 時 15 分 )

　鴨島道場・選手クラス (17 時 30 分～19 時 )

　鴨島道場・一般部クラス (19 時 15 分～20 時 45 分 )

　鴨島道場・居残りクラス (21 時～21 時 45 分 )

　6.20.2022 記

2022-06-03

私が身なりに無頓着な理由〝身なりを身のこなしで装う〟

新極真空手

　私は身なりには無頓着なところがあり、お洒落には疎く、またそのセンスもないように自分で思います。
　私が身なりに無頓着になったのは理由があり、肥満体型になった小学生の頃から合う服のサイズが少なく、服を選ぶのに気に入ったものを選ぶというより、合うサイズを探さなければならないという状況がお洒落への諦めとなりました。
　今でこそ大きなサイズの服は出回るようになりましたが、昔は大きなサイズの服は少なく、多感な思春期の頃も好きな服を着るというよりは、合うサイズの服を着るといった状況は変わらず、身なりへの無頓着は拍車がかかり、大学を卒業するまで整髪料すら付けたことがありませんでした。

　身なりに無頓着な私ですが、思春期の頃から人相応に格好の良さを装いたいとの願望はありました。
　身なりに無頓着ながら、格好の良い装いへの願望、この矛盾の解決に私は〝身なりを身のこなしで装う〟ことを思いつきました。

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　空手の技が決まる瞬間は、私は格好の良いものだと思います。
　例え着るものが冴えなくても、体の動きが格好良ければカバーできると思い、思えば私が空手を志した最大限の理由は〝身なりを身のこなしで装う〟ことにあるかもしれません。

　私が空手を本格的に始めたのは大学生になってからですが、空手を志したのは中学の終わりの頃からです。
　以来 30 有余年、身のこなしも加齢とともに大分変わってきました。
　10 代、20 代、30 代のような身のこなしは出来なくなってきましたが、身のこなしへの執着は今だにあります。

　身のこなしへの執着から今の自分の最高の身のこなしを求めるために、自己鍛錬は欠かさないようにしています。
　身のこなしへの執着から見えてくるものは、空手の指導者としてのスキルに大いに還元できるものと思っていますが、今の私の身のこなし場所はスパーリングです。
　スパーリングでの格好の良い身のこなし方を追い求め、それを道場生に還元したいと思います。

　木曜日の美馬道場
　少年部クラス (19 時～20 時 )

　一般部クラス (20 時 15 分～21 時 30 分 )

　6.3.2022 記

2022-06-02

熱中症対策としての道着の軽装化、軽装化であっても道着を着る意味は失わない

新極真空手

　新極真会徳島西南支部では、例年 7 月 1 日～9/31 までを熱中症対策として道着の上着を T シャツに代用し、稽古着の軽装化期間としています。
　今年は昨日の 6 月 1 日より、軽装化期間を前倒ししました。

　少年部クラスでは早速、軽装化の稽古姿が見られましたが、今朝の新聞で今年の 5 月の熱中症での救急搬送は昨年より増加との記事が出ていました。
　道場生には、これからの暑くなる季節を軽装化で乗り切って欲しいと思います。

　さて道場生には、稽古での熱中症対策として軽装化を推奨していますが、私自身は軽装化はしません。
　その理由は、私が通常稽古で体を動かすのは基本、移動、型稽古で見本を見せることがほとんどであり、基本、移動、型稽古で体を動かすのに道着の方がしっくり来るからです。

　見本だけなのでたいして動かないという理由もありますが、基本、移動、型稽古で体を動かすのに道着の方がしっくり来るのは気分的なものではありません。

　空手の道着は柔道の道着が原型ですが、柔道の道着は昔の日本人の通常の服装、和装である着物が原型です。
　着物は貫頭衣とことなり、衣服の前がはだけており、それを重ねてはだけないように帯を締めます。
　着物は現代日本人では体の動かし方に注意を払わなければ、すぐに前がはだけてしまいます。
　現代日本人にとっては衣服として不便な一面がありますが、昔の日本人、明治以前の日本人には着るのに不便ではなかったようです。
　不便でなかった理由は、昔の日本人と今の日本人とでは体の動かし方が違うことにあるそうです。
　昔の日本人の体の動かし方は、着物を着て動いても着衣が乱れない動き方であり、現代日本人の体の動かし方とは大きく違っていたそうです。

　空手は明治以前に発祥した体技です。
　時代の変遷を経て、明治以降の着物が乱れてしまう体の動かし方の影響を強く受けた部分もありますが、伝統的な基本、移動、型稽古には着物が乱れない体の動かした方が色濃く残っています。

　私が道着を着て基本、移動、型稽古を行うのにしっくり来るのは、体の動かし方としてしっくり来るためです。

　道着は和装ですが、道着を着て基本、移動、型稽古を行うことは、着衣で単なる和装を装うのみに止まらず、体の動かし方として体の髄から和装を装うこととなり、大げさかもしれませんが、日本文化の継承の一面があるように思います。
　また個人的に、着物が乱れない体の動かし方は身体操作として優れており、その身体操作性は空手の本質である組手に大きく関与するものと思います。