空手のススメ、徳島の田舎道場から

written by 逢坂祐一郎(新極真会 第8回世界大会 2位)

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

昇段する道場生への話の中で…

前の日曜日に行われた昇段者稽古、参加者には黒帯になるにあたって色々なことを話しさせてもらいました。 その中で「空手の稽古は全て組手のためにある」「組手からブレないように」とのことは、特に強調して話しました。 稽古における基本、移動、型の中で…

警鐘〝楽して強化はできません〟

〝コロナ禍によるステイホームで、空前の筋トレブーム〟と書き出しされた記事が、今朝の徳島新聞に掲載されています。 正にその通りで徳島のような田舎でもトレーニングジムのオープンが相次ぎ、ネットでは様々なトレーニングが紹介されています。 筋トレブ…

昇段審査の観点の変更〝未来型〟へ

昨日の日曜日は昇段者稽古の2 回目でした。 稽古内容は先週の前回同様、基本、移動、型稽古の見直しと確認、 サンチン3.28.2021 テンショウ3.27.2021 サイファ そしてスパーリング。 昇段者スパーリング3.28.2021 先のブログで今回の昇段審査から主題を変え…

桜の季節にサポーターを干しながら…

桜が見られるようになり、出逢いと別れの季節になって来ました。 小学生を主体とする少年部道場生が多数を占める西南支部ですが、一昔前のこの時期、中学生に上がるの機に辞めていく道場生がほとんどでした。 しかし近年は中学生になっても部活と兼ね合い自…

放任的指導の効果

以前は「1 の号令でこう動いて、2 の号令でこう動く」といったように指導していた型稽古の新入会者への指導、今は「皆んなが動くのに合わせて動くように」と新入会者が型の順番を覚えるのに放任的です。 太極1 3.25.2021 新入会者にとって正に右も左も分から…

意趣的感情が見られるスパーリング

少年部クラスでは時折、実力が伯仲しての自然なヒートアップというよりは、突き蹴りに意趣的な感情を感じるスパーリングを目にすることがあります。 感情的なスパーリングの背景には恐らく、事前に両者の間に感情をさざなみ立てる言動があったものと思います…

好評のネーム入り入賞者メダル、コロナ対策を転じて

先日の徳島錬成大会での入賞者メダルが出来上がり、今週の稽古から入賞者に渡しています。 今回のメダルは各個人のネーム入りのオンリーワンメダルです。 今回がネーム入りメダルになった経緯は奇しくもコロナ対策が原因ですが、コロナ対策として感染状況に…

指導者が厳しさによる手応えを、勘違いしないために…

東京出張に伴う私の健康観察期間での休講期間を明け、昨日は10 日ぶりとなる道着に袖を通しての通常稽古での指導。 久しぶりの通常稽古指導に気持ちが引き締まりました。 気持ちの引き締まりから指導にも熱が入り、気を抜いての誤りがあれば指導の語調も厳し…

昇段者稽古、〝組手主義〟の再認識

東京出張に伴う健康観察期間明けの昨日は、4/4 ㈰に行われる昇段審査の受審者向けの昇段者稽古でした。 稽古内容は基本、移動、型の見直しと確認、 そしてスパーリング。 スパーリング3.21.2021 スパーリング2.3.21.2021 以前の昇段者稽古ではスパーリングは…

上虚下実=体幹の使い方

先週のスパーリングの1 シーン。 内回し蹴り 相手の前足への下段回し蹴りを足を軽く後ろに引いて躱し、そのまま切り返しのように内回し蹴りを被弾させています。 足を引いて躱す動作から内回しを被弾させるまでの体幹部分をスローモーションで見てみると、足…

型・平安3、型の得意な道場生へのはなむけとして

先週のスパーリングの1 シーン。 ショルダースルー 私の得意な型・平安3 の肩を使った受けの分解実践。 スパーリングの相手は今春県外に進学する道場生で、彼は型が得意です。 型が上手くなるには指導されたことを素直に、そして根気よく体が覚えるまで反復…

上段への初被弾〝逆卒業証書〟

先週のスパーリングの1 シーン、上段前蹴りの被弾。 上段前蹴り 普段のスパーリングでも、よく上段前蹴りを使う彼女ですが、普段は前蹴りの起り( モーション) の時点で下段払いでカットしてます。 しかし今回は、打ち回し蹴り気味に前蹴りを仕掛け蹴りの軌道…

顔面パンチあり・なしのスパーリングは基本的に同じ

先々週のスパーリングの1 シーン。 手差しハイ 私の牽制の追い突きを捌き、逆突きを返しながら上段回し蹴りまで繋げる道場生。 返しの逆突きは反応できましたが、上段回し蹴りは気づけば背足が顔の前にあり、返しの逆突きを躱した時点で追撃を警戒してバック…

意地を張るために、入念にストレッチ

東京出張による土曜日までの健康観察期間、指導はお休みをいただいていますが、体調に問題が無い限り自分のトレーニングは行う予定です。 早速、昨日からいつものサーキットと負荷シャドーを軽めに、そしてストレッチを入念に行いました。 面倒くささが先に…

カラテドリームフェスティバル、手でマットのゴミを拾う姿

先週の金曜日からのカラテドリームフェスティバル全国大会による東京出張を終え、昨晩の深夜、無事に帰宅しました。 東京には車で往復し、現地でも密集を避けるため電車を使わない等の新型コロナへの対策を講じました。 今日から一週間、稽古も休講させてい…

受け返しは、返す側、仕掛ける側もお互いの稽古

昨日の鴨島道場の受け返し。 受け返し3.10.2021 受け返し棒を使ってのワンツーローをバックステップしながらワンツーを受けローもスネ受け、追撃の左ローをステップ で躱してのワンツースリーローの返し。 この受け返しのポイントは最初のローのスネ受けで上…

子ども達の目はごまかせられない、本質を見抜く目

「普段、アドバイスしている後輩に恥ずかしい試合をしなかったが気になる」と、先日の徳島錬成大会に出場した道場生が話していました。 自分が「口先だけになっていないか」を気にしてのことだと思いますが、私は非常に良い心の持ちようだと思います。 また…

若さはメンタルのエネルギー

的確な技を当て続ければ、組手、スパーリングのペースを握れます。 下記の添付動画は1 分間のスパーリングで右下突きを当て続けたものを編集したものですが、フィジカル差があるので下突きのインパクトは抑えています。 右下突き 右下突きを合わせるだけにし…

合同稽古、強くなるタイミングを与えるもの

昨日は、徳島北東あわじ支部さんとの新極真徳島合同稽古でした。 小4 以下(10 時~11 時30 分) 小5 以上(12 時~13 時30 分) スパーリングのみの合同稽古、普段手合わせしない人とのスパーリングは緊張感が高まり、体格差等がある相手への配慮を合同稽古中も…

体の使い方のギャップを埋めるもの

直近に試合があった道場生には、その道場生の試合を仮に自分が道場生の体格、フィジカルであったとして〝どう戦うか?〟をイメージして指導したりします。 スパーリング3.4.2021 しかし体格、フィジカルが同じでも、人間は体の使い方に固有の癖があり、その癖…

相手を見ずに打つ、正拳中段突きから練り上がった〝当て勘〟

下記の添付動画、相手がサイドに回り込みながらフックを打ってくるのを躱しながらストレートを合わしています。 カウンター ストレートは自分の真横に打っており、下記の添付画像のとおり相手を見ずに打っています。 いわゆる〝当て勘〟でストレートをヒット…

約束組手、間合いを意識することで日本人的感覚を

組手で利を得るに、最重要項目のうちの一つと個人的に思うのが〝間合い〟です。 間合いを練り上げる稽古に約束組手がありますが、約束組手は間合いを注意深く意識するように道場生には常日頃から指導していす。 間合いの解釈は一般的に距離ですが、間合いは…

余裕に甘んじて出来た技に満足せず

有利的にリーチに差がある相手とのスパーリングでは、間合いに余裕が出来て色んな技が自然と出来るようになります。 ショルダーディフェンス 上記添付動画はボクシングでよく見られる肩を使ったディフェンスですが、私的には平安3 の下記添付の画像挙動。 間…

〝フルコンタクト空手を文化として昇華していく〟昇華の意味

昨日のブログで〝フルコンタクト空手を文化として昇華していく〟と書きましたが、昇華とは心理学的に以下の意味となります。 〝社会的に実現不可能(反社会的な)な目標・葛藤や満たす事が出来ない欲求から、別のより高度で社会に認められる目標に目を向け、…

第16 回徳島県空手道錬成大会、開催に一番悩んだこと

昨日は第16 回徳島県空手道錬成大会でした。 コロナ禍での大会、大会後の2 週間が一番気を揉む期間でもありますが、とりあず大会自体は大過なく終えることが出来ました。 徳島錬成大会に参加していただいた選手、付添者の皆様、大会にご理解いただいた参加流…