空手のススメ、徳島の田舎道場から

written by 逢坂祐一郎(新極真会 第8回世界大会 2位)

2022-01-01から1年間の記事一覧

掃除のススメ、清浄とした空間で高めるもの

一昨日 (12/28) は鴨島道場で 昨日 (12/29) は美馬道場で年末強化稽古でした。 強化稽古の後は、両道場とも大掃除を行い、保護者の皆様にもご協力いただきました。 両道場ともすっかりきれいになり、気持ち良く新年の稽古始めを迎えられますが、大掃除に参加…

全日本大会のススメ、やる側として感じる空手の面白さ

金曜日 (12/23) からの第 54 回全日本大会関連の東京出張を終え、昨日の月曜日(12/26) に帰ってきました。 第 54 回全日本大会、大会を開催していただいた緑代表をはじめとする新極真会・大会実行委員会の皆様、協賛各社の皆様、素晴らしい大会をありがとう…

実践空手のススメ、知行合一の精神

我々の空手は、組手で実際に突き・蹴り当てるため〝実戦空手〟と表記されます。 実戦は同じ意味合いの実践とも表わされ〝実践空手〟とも表記されますが、私は自身が稽古する、そして道場生に指導する空手を〝実践空手〟であることを目指しています。 日本で…

スパーリングでの手加減のススメ、同質な手加減ができる組手とルールを守る組手

一昨日、月曜日 (12/19) の阿南道場の少年部クラス、スパーリングで 1・2 年生のグループに幼稚園の道場生が入ることになりました。 スパーリングの前に 1・2 年生に、幼稚園の子が入るにあたって「昨日の強化稽古で先生の話した事、覚えているか ?」と尋ね…

ルールを守る組手のススメ、新極真会徳島西南支部が目指す組手

昨日の日曜日 (12/18) は昇級審査会、支部内強化稽古、忘年会でした。 新極真会徳島西南支部では、今年より従来の審査会に変更を加えました。 元々、審査会での課目としては基本、移動、型、力量、組手を設けていましたが、それらから組手を外し、受審者は審…

素直さのススメ、明らかなことを素直に受け止める

〝聡明〟〝賢明〟〝明敏〟など、頭の良さをあらわす熟語には〝明〟がよく使われています。 頭の良さを示すのに〝明〟の文字が用いられる理由に、物事の明らかな ( あきらかな ) ことへの理解があるように個人的に思います。 空手、特に我々の空手は〝明らか…

正々堂々のススメ、正々堂々と卑怯

卑怯という言葉を調べるてみると「勇気がなく臆病 ( おくびょう ) なこと。また、振舞いが正々堂々としていなくて、いやしいこと。」とあります。 卑怯とは〝怯むことへの卑しみ〟なのでしょうが、卑しみは最大級の侮蔑語であり、卑怯とは散々な意味合いを持…

試合の取り組み方のススメ、次に向かって…

昨日の日曜日 (12/11) は愛媛県松山市で第 21 回全四国錬成空手道選手権大会でした。 新極真会徳島西南支部の道場生が出場する 2022 年の最後の大会となりましたが、良いかたちで 2022 年の大会を締めくくれたと思います。 大会を開催してくださった三好師範…

スパーリングでの手加減のススメ、手心としての手加減

空手の稽古における組手、稽古では対戦相手との技量・力量の差に応じて手加減が必要なため、試合の組手などの KO、いわゆるノックダウンが許される組手と識別するため〝スパーリング〟とよく称されます。 私は空手の組手の上達で目指すべきの一つは、スパー…

差別化された技術のススメ、差別化された技術がもたらすアイデンティティー

昨日 (12/6) の徳島市加茂道場一般部クラス、中学 2 年生同士の突きだけの限定スパーリング。 www.youtube.com 二人とも、私が道場生に望みたい動きを随所に見せてくれています。 道場生に望みたい動きの一つが、下記の動画。 www.youtube.com 単に相手の突…

四国・岡山合同稽古のススメ、自立への階段

昨日の日曜日 (12/4) は愛媛県西条市で四国・岡山の各県の新極真会の支部・道場の合同稽古会、四国・岡山合同稽古でした。 年 5 回開催される四国・岡山合同稽古ですが、昨日は今年最後の合同稽古でした。 いつも合同稽古を企画していただき、準備していただ…

空手特有のコミュニケーションのススメ、思いやりを共通意識とするコミュニケーション

コロナ禍で始まった子ども達の学校給食での黙食。 先日、黙食が緩和されるとの報道がありました。 黙食緩和の理由に、子ども達のコミュニケーション能力の向上が掲げられていましたが、コミュニケーションとは意思疎通です。 意思疎通とは共通意識の元に計ら…

失敗のススメ、本来、失敗が許されない空手での自分の失敗への意識、他人の失敗への認識

昨日の徳島市加茂道場少年部クラス、型の稽古で動作を間違えて表情を曇らせる新規道場生がいました。 間違えたことを気にしての表情の曇りだったと思いますが、その道場生には間違えたその場で詳しく間違えた動作を訂正しフォローしました。 フォローしたの…

達成感への挑戦のススメ、持ち手なしの杉板試し割り

土曜日 (11/26) は、美馬町で行われた山人の里イルミネーション点灯式での演武会でした。 地元ということで、今回は私も久しぶりに少し演武。 www.youtube.com 持ち手なしでの杉板試し割りのこの演武、私が知る限りでは演武されている方は存じなく私の発案で…

和服としての道着のススメ、体の使い方の学び

空手の道着は和服の系統にあるものです。 上衣は T シャツのような貫頭衣と言われる形式でなく、襟を合わせて上衣の前面を被います。 襟を合わせて上衣の前面を被うため、激しい動作を行うと前がはだけてしまい、着衣が乱れてしまいます。 空手の道着は和服…

武道精神が反映された〝勝って驕らず、負けて腐らず〟のススメ

昨日 (11/23) の祝日の水曜日は和歌山市にて、第 29 回和歌山県空手道選手権大会でした。 権威のある素晴らしい大会に参加させていただき、大会を開催・運営された黒岡師範、和歌山支部のスタッフの皆様、ありがとうございました。 昨日の経験を活かし道場生…

心で耳を働かせることのススメ、稽古中の雑念のない心

少年部クラスでよく起こる事ですが、稽古中に口笛を吹いたり、舌を鳴らす道場生が時折います。 そのような音を聞きつけたならば、私は厳しく注意しますが、稽古中の口笛などは稽古に不要な雑音として注意します。 道場生が〝雑音〟を発するにおいては、稽古…

自立のススメ、空手における子離れ、親離れの階段

先週の金曜日 (11/18) より昨日の日曜日 (11/20) まで、山梨県にて行われた新極真会ユース・ジャパン強化合宿 2022 より、参加させていただいていた道場生 3 名が昨日無事に帰ってきました。 充実した合宿だったようで、合宿の運営、指導に携わっていただい…

新極真会ユース・ジャパン強化合宿のススメ、学問としての合宿

本日 (11/18) より日曜日 (11/20) まで、山梨県にて新極真会ユース・ジャパン強化合宿 2022 が開催されます。 小学生 5 年生から 20 歳未満の若手選手のための合宿ですが、北海道から沖縄まで全国の新極真会各支部の有望選手が集います。 今回のユース合宿に…

足の働きを高めることのススメ、合気道の達人に学ぶ足捌きの重要性 ( 動画有り )

昨日の徳島市加茂道場一般部クラスではステップ練習を。 ステップ練習は足の働きを高める効果的な練習ですが、空手の組手においては足の働きは、その生命線であるように個人的に思います。 空手において、足の働きでまず最初に印象的なのは蹴り技ですが、空…

子ども達の畏れ ( おそれ ) へのススメ、恐れを畏れへと技と体を高める

喜んだり、哀しんだりと子ども達はその感情を大人よりも日常的によく露わにします。 その傾向は年齢が低いほど顕著ですが、子ども達への教育、特に情操教育として、子ども達の感情を露わにする機会を与えることはとても大切に思います。 絵本は子ども達の情…

気迫のススメ、気合の発声、元気の根元として

土曜日 (11/12) は、トヨタカローラ徳島本店さんの感謝祭での演武会でした。 参加した道場生の皆んなは、リハーサルでの練習どおりにしっかりと演武してくれました。 演武のクライマックスでは、西谷師範代からの新極真会徳島西南支部の伝統演武になっていた…

自主練習のススメ、〝50 歳の君へ〟何かを積み重ねて

よくブログで書くように木曜日の指導前は、一人で行う自主練習が私のルーティンです。 選手現役時代から、もう 30 年以上行っている一人の自主練習ですが、その目的は年齢ともに変遷しています。 www.youtube.com 選手時代は試合に勝つことだけが目的でした…

基本のススメ、基本の持つ、基本たる所以に忠実に

昨日の鴨島道場一般部クラスの受け返し。 www.youtube.com 左右の前蹴りをバックステップをしながら下段払いで受け、下段回し蹴りの返しを。 私はこの受け返しを前蹴りに対する基本の受け返しとしています。 この受け返しを行うと前蹴りをサイドステップで回…

空手の基本稽古、サンチン立ちのススメ、自身のマインドの委ね先

緊張すると足が震える、といった具合に人の精神状態は足元に露わになります。 脳と足の繋がりは手などの体の他のパーツより近い、といったことを何かの本に書いてあったように思いますが、緊張すると足が震えるのも足と脳の繋がりが近いためのように思います…

礼法のススメ、稽古の組手、スパーリングで「参りました。」と言えることの大切さ

稽古での組手、スパーリングで的確な技をもらった場合、その技が相手のコントロールが効いたもので自身にダメージがない場合は、一旦組手、スパーリングを中断し礼を示すべきです。 www.youtube.com 上の添付動画のように、効いてないからといって打ち返すべ…

試合のススメ、息の長いサポートを続けることで感じる子どもの成長

昨日の日曜日 (11/6) は丸亀市空手道錬成大会でした。 運動会のような大会がコンセプトの大会でしたが、そのコンセプト通り組手、型以外でも 3 本組手、移動稽古の競技部門があり、またお菓子で作った敢闘賞トロフィーなど参加者が喜ぶ趣向もあり、素晴らし…

演武のススメ、責任感の伴う役割を、心の成長に反映する気持ちの強さへと

今日よりブログの内容をリニューアルすることにしました。 ブログのタイトルも〝逢坂道場日記〟から刷新し、〝空手のススメ、徳島の田舎道場から〟と変更しました。 これまでの日記風の雑感から、空手の稽古、礼儀、技術など空手に関する様々な事を私、逢坂…

感覚としてのディフェンスセンスを高めるために

私が指導する通常クラスでの定番メニューになっている、受け返し棒を使った受け返し。 www.youtube.com 昨日は前足、奥足と棒を打ってくるのを、組手での相手の右左の下段回し蹴りに見立てて、それを右左のステップで躱して左下段を返すバターンを。 受け返…

空手の指導者として、混同してはならないと思う、子ども達の〝素直さ〟と〝従順さ〟

少年部の子ども達が稽古の要点をしっかり聞き取り、その要点を忠実にキビキビとした動きで私の号令化の元、集中して稽古している姿を見るのは、私は空手の指導者として満足を覚えます。 ただ、その満足のあり方には、注意をしなければと思います。 注意すべ…