空手のススメ、徳島の田舎道場から

written by 逢坂祐一郎(新極真会 第8回世界大会 2位)

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

私がスパーリング、組手で泣いてしまうことを、容認しつつも根本として否定する理由

少年部、特に幼年、低学年のスパーリングは、最初からヒートアップしがちで途中で一方が泣いてしまうことがよくあります。 相手が泣いてしまった場合、加減をするようには、特に注意を払って指導しています。 スパーリングで泣いている相手への加減は、ただ…

強い相手との対戦に必要な〝自分自身の誤魔化し〟

試合での序盤、中盤と優勢もしくは五分に試合を展開しつつも、後半に効かされて序盤、中盤までの勢いが落ち、敗退する道場生が最近の試合で何名かに散見されました。 効かされ勢いを消失したのは、何らかの技の被弾の契機としますが、技を被弾し効かされても…

私があまり道場生を褒めない理由、プラスαの頑張りを心に宿すために

人を「頑張った」と褒めることは大切だと思います。 また褒めることは、何を褒められるにしても、褒められる側にとっては、いわゆるモチベーションの高まりに繋がると思います。 しかし私は、あまり道場生をとかくにつけ褒めません。 頑張っていることを褒め…

武道を実技としての競技、自身の生き方で示す〝諦めない心〟

格闘系ユーチューバー、ファミリータイムさんが私達、新極真会の代表、緑健児師範を扱った動画を投稿されています。 www.youtube.com 緑代表は第 5 回全世界空手道選手権大会のチャンピオンであり、投稿は世界チャンピオンへのサクセスストーリー仕立てにな…

フルコンタクト空手、〝我慢くらべ〟と評される競技スタイルから見て取れる、強さの測り方の意義

土曜日 (5/21)、日曜日 (5/22) の両日、大阪で行われた第 7 回全日本フルコンタクト空手道選手権大会への審判参加のため、金曜日から昨日の月曜日まで大阪出張でした。 素晴らしい大会を開催して下さった協賛各社、緑代表理事をはじめとする運営各位、スタッ…

反則をアピールしない雰囲気の背景にある、不動の精神、心の落ち着き

試合で反則を受けながらも、審判が相手側の反則を取らなかった道場生の保護者様から「反則はアピールした方が良いのでしょうか ?」とのご質問を受けました。 「反則をアピールしないのが我々の流儀です。」といった感じでお答えし了承していただきましたが、…

 行き過ぎた勝利至上主義、指導者は競技をするものでなく、競技への指導、統括側に位置するもの

7/23 ㈯、7/24 ㈰、東京体育館でカラテドリームフェスティバル 2022 全国大会が開催されます。 同大会オンライン申込みの締切りが昨日でしたが、新極真会徳島西南支部からは 10 名の道場生がエントリーしました。 www.youtube.com 指導者として大きな舞台に…

負けても 0( ゼロ ) でない自分、試合で必ず得るリード

先の日曜日に行われたオアシス杯、大会があった週の指導からの帰宅後は恒例の道場生の動画研究です。 判定で試合の勝敗が決まる場合、試合内容が五分と五分ならば引き分けで延長、五分以上のリードを得たならば勝利、リードが五分以下に止まり、逆に相手に五…

儀礼的な礼よりも、心の働きとして礼を

新極真会徳島西南支部では、突き、蹴りの習熟目的を主体とした空手を指導しています。 突く ( 殴る )、蹴るといった行為は、本来、非日常的な行為です。 非日常的な行為の習熟目的ゆえに、稽古では日常的な礼儀を重んじます。 非日常的な行為に礼を失えば、…

ジタバタ稽古しながら、本来の自分を発揮できるトキを待つ

昨日 (5/15) の日曜日は東みよし町にて、徳島県フルコンタクト空手道選手権大会・オアシス杯でした。 大会を主催された山本師範、聖空会山本道場スタッフの皆様、大会に参加させていただき、また素晴らしい大会をありがとうございました。 新極真会徳島西南…

システム的な稽古がもたらす共通意識

昨日の鴨島道場では、下がりながら回し蹴りを蹴ることをテーマに少年部、一般部ともに稽古を一部、段階システム的に構成しました。 少年部クラスでは、バックステップからの前足の上段回し蹴りを 移動稽古 www.youtube.com ミット稽古 www.youtube.com 受け…

実力差があるスパーリング、互いが互いに合わせる意識

私は稽古において年齢、体格、級位などの差があるスパーリングを意図的に設定する場合があります。 その場合、上位にある道場生は相手を〝受ける〟スパーリングを行いますが、本当にただサンドバックのように相手の技を被弾するのではなく、しっかりディフェ…

体が弱くなれば心も弱くなる、常に体の強さを保つ意識

空手をお子さんに習わす親御さんの動機には、お子さんの心が強くなることを望むことがあると思います。 そもそも親が子どもの心の強さをなぜ求めるのかを考えるに、親自身が社会に出て味わった何かしらの精神的なキツさを将来子どもが出くわすとして、それを…

稽古に競争を持ち込まない、心の疲弊への留意

私は空手の指導において、あまり稽古での競争をさせません。 特にフィジカルトレーニングなどでは、競争せずに自分のペースで行うことをよく指導します。 ただ腕立てなどで、例えば 50 回できる道場生いたら、自分も 50 回できるように自分ペースで頑張るよ…

武道精神=武士道精神、〝人に加減はするが、自分から人に加減を乞わない〟

カレンダー通りに通常稽古の休みを設定している新極真会徳島西南支部では、ゴルーデンウィークの稽古連休も終わり、本日 (5/6 ㈮ ) の徳島市加茂道場より通常稽古を再開します。 連休の合間の阿南道場の稽古には、転勤で県外で勤務されている藤枝さんが参加…

競技を問わず礼儀正しい郷土の若者は応援、徳島から世界へ !!

土曜日 (4/30) の鴨島道場、居残り稽古時に親交させていただいてる総合格闘技 Z ジムのプロ選手 ( 前列左から、石原選手、麻植選手、安芸選手、岩本選手 ) の皆さんが訪問してくれました。 先日の日曜日に行われた皆さんの試合に、わずかばかり応援さていた…