空手のススメ、徳島の田舎道場から

written by 逢坂祐一郎(新極真会 第8回世界大会 2位)

相手の立場になって… 7.16.2020美馬道場

 昨日(7/16)の美馬道場。

 1部クラス(19時~20時)

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 2部クラス(20時15分~21時15分)

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 約束組手における受け返しは、仕掛け手と返し手とで役割を約束し行うものです。

 返し手がメインの稽古ですが、役割としては仕掛け手の方が大切です。

 仕掛け手が、返し手の受け返しのしやすい間合い(距離とタイミング)で仕掛けないと稽古は効果がありません。

 仕掛け手においては、自分が返し手になった場合、どういった間合いが返しやすいのかを考えながら仕掛けなければなりません。

 約束組手では「自分が返し手になった場合を考えて…」と、私は仕掛け手となる道場生に指導します。

 先日〝「子どもに相手の立場になって物事を考えろ」と言ってはいけない〟と題する、啓発動画のようなものをSNSで見かけました。

 気にはなりましたが、見かけた折に時間が無かったので視聴をしませんでした。

 内容を知らずして意見を論ずるのは筋違いかと思いますが、内容が表題どおりであるならば疑問に感じます。

 対人関係において、相手の立場になって物事を考えるのは、一番大切なことのように思います。

 私自身、相手の立場を考えることによって、相手の方も私の立場を考えてくれた経験がありますが、少なくとも対人技術である空手の稽古においては、見かけた啓発動画の表題は論をなさないように思います。

 私は、稽古において〝相手の立場になって物事を考える〟ことを説き、その思考を道場生の対人感覚の基盤となるように指導していきたいと思います。