空手のススメ、徳島の田舎道場から

written by 逢坂祐一郎(新極真会 第8回世界大会 2位)

基本稽古、バリエーションを覚えて満足しない

 昨日の鴨島道場一般部クラスの受け返し。


鴨島道場一般部12.9.2020 ※この動画は音声が出ます。

 下段回し蹴りをスネ受けした後、そのまま受けた足で下段廻し蹴りを返し、反撃の上段回し蹴りをバックステップで躱してからのワンツースリー下段回し蹴りの返しを。

 この受け返しの重要ポイントは、スネ受けで受けた足で下段を返すとき、受けた足をそのままスイッチさせ返しの下段のスピード、威力を高める点です。

 そして、この重要ポイントでのさらなる要点は、スネ受けの時に腰が浮かないことです。

 スネ受け時に腰が浮いてしまうと、スイッチは不安定になり返しの下段のスピードも威力も発生しません。

 基本稽古、この場合、その場基本・移動基本・型を総じて称しますが、基本稽古の基本たる所以の一つは腰が浮かない、腰が据わった動作を身につけることにあると思います。

 例えば、足を膝を伸ばしたまま高く蹴り上げる前蹴上げの場合、軸足の踵は浮かないように蹴上げます。

 踵が浮かないように蹴上げることで、上げる足に吊られて腰が浮かず、腰は据わってきます。

 腰が据わらず、ふわふわと浮いた状態は組手においては死に体です。

 前蹴上げを正確に行えば、その稽古の効果は前述のスネ受けのような動きの腰の据わりに反映されます。

 基本稽古はそのバリエーションを覚えて満足するのではなく、基本の基本たる所以を体得することが大切だと思います。

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 そして基本の基本たる所以は、組手・スパーリングに反映されてこそ体得を実証できるものと個人的に思います。


 昨日の鴨島道場

 少年部1 部(17 時45 分~18 時45 分)


鴨島道場少年部1部12.9.2020 ※この動画は音声が出ます。

 少年部2 部(19 時~20 時)


鴨島道場少年部2部12.9.2020 ※この動画は音声が出ます。

 一般部(20 時15 分~21 時15 分)


鴨島道場一般部12.9.2020 ※この動画は音声が出ます。

 12.10.2020 記