先日、ある有名ボクサーのディフェンス技術を「気配で躱している」と解説している動画を見ました。
「動体視力が重要」とよく唱えられるディフェンス技術に〝気配〟などと目に見えないものを引き合いに出し、眉唾に思う人もいるかも知れませんが、私は上手い例えのように思いました。
〝気配によるディフェンス〟以前にブログに書いた予想によるディフェンスと同じことですが、気配は目に見える物理的条件から感じることが出来ます。
その物理的条件とは相手のポジションとタイミング。
上記の添付動画では、相手の左から右の蹴りで体がやや流れたポジションで、流れた体勢を利用して後ろ回し蹴りか後ろ蹴りを放つ気配を感じ( 予想し)、蹴ろうと反動を取ったタイミングで蹴りが来るのを確信しバックステップで躱しています。
上記の添付動画では追い突きをブロックされた時点のポジションとタイミングで返しの追い突きの気配を感じ( 予想し)、バックステップを始め、なおかつポジション的にバックステップだけでは躱し切れないとブロックしています。
気配や予想は約束練習( 受け返し) とディフェンスをしっかり意識したスパーリングを重ねていけば、自然と身につくものです。
気配や予想によるディフェンス技術はポジションとタイミングから感じることなので、その上達は感性を高める作用があるように思います。
ディフェンスで感じることは、まず相手に対し構えることが大切ですが、最近構えを取らず、構えても隙だらけで相手との距離を詰めて技をもらう道場生が散見されました。
道場生の感性を高めるためにも、ディフェンスへの意識をしっかり指導せねばと思います。
昨日の徳島市加茂道場
少年部クラス(18 時30 分~19 時30 分)
一般部クラス(19 時45 分~21 時)
1.20.2021 記