空手のススメ、徳島の田舎道場から

written by 逢坂祐一郎(新極真会 第8回世界大会 2位)

後ろ蹴り、誰でもしている〝縮地〟

 後ろ蹴りは体の回転を利用して、離れた距離から技を仕掛けられる技です。


後ろ蹴り

 上記の添付動画では、相手の突きが届かない遠い距離から、体の回転を起こす動作とともに軸足を前方にステップさせて 距離を詰め、回転とともに軸足をスライドさせてさらに距離を詰めて後ろ蹴りを被弾させています。

 武術に〝縮地〟という技術があります。

 技術の用法は色んな方が解釈されて様々ですが、〝縮地〟の概念は相手に悟られないよう距離を詰める、もしくは瞬間移動 のように一気に距離を詰めるといったものです。

 その概念に照らし合わせれば、遠い距離からの後ろ蹴りは〝縮地〟であると個人的に思います。

 後ろ蹴りによる縮地は、後ろ蹴りが使える人であれば誰でも行っているものです。

 組手、もしくはスパーリングの自由攻防の駆け引きの中で後ろ蹴りを使おうとすれば、特別に教えられなくても〝縮地〟 は自然発生するものと思います。

 縮地が神秘的な技法のように喧伝されるの見たりしますが、縮地に限らず本来、技というものはその技が本当に使える技 であるのならば、その技そのものの、もしくはそれに類するものは自由攻防の組手、スパーリングで自然発生するものと個 人的に思います。

f:id:osakadojo:20210226100602j:plain

 自由攻防の組手、スパーリングをする人で、神秘的に喧伝される技法を知らずに使っている人は多いと思います。

 自由攻防の組手、スパーリングで見られる秀でた技は、必ず武術的技法に繋がると思いますが、その繋がりを個人的に研 究していきたいと思います。

 

 さて、次の日曜日(2/28) は徳島錬成大会です。

 選手の皆さんの健闘を祈ります。

 徳島錬成大会に伴い、前日の土曜日の鴨島道場は準備のために、翌日の美馬道場は残務処理のためお休みです。

 道場生、保護者の皆様、よろしくお願い致します。

 また例年、徳島錬成大会の前日は会場設営を行っており道場生、保護者様にご協力をいただいておりますが、今回は前日 の会場設営は行わず当日設営で、前日準備は前川師範と二人で行います。

 例年より、大会規模が小さいため十分間に合いますが、前日設営の問い合わせを数件いただきました。

 大会を気にかけてくださり、とても有り難がったですが、お気持ちに応えるようにしっかり運営していきたいと思います。

 

 昨日の美馬道場

 少年部クラス(19 時~20 時)


美馬道場少年部2.25.2021

 一般部クラス(20 時15 分~21 時15 分)


美馬道場一般部2.25.2021

 2.26.2021 記