空手のススメ、徳島の田舎道場から

written by 逢坂祐一郎(新極真会 第8回世界大会 2位)

〝フルコンタクト空手を文化として昇華していく〟昇華の意味

 昨日のブログで〝フルコンタクト空手を文化として昇華していく〟と書きましたが、昇華とは心理学的に以下の意味となります。

 〝社会的に実現不可能(反社会的な)な目標・葛藤や満たす事が出来ない欲求から、別のより高度で社会に認められる目標に目を向け、その実現によって自己実現を図ろうとすること〟

 空手の試合の本質は自分がどれだけ強いかを試すために、人を殴ったり、蹴ったりすることを競うものです。

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 単に自分を試すために人を殴ったり、蹴ったりする本質の部分だけを抜き取れば、それは反社会的と言えるものです。

 しかしルールが整備され、礼儀を第一として、修練した技として突き、蹴りを競う空手の試合は、人を殴ったり、蹴ったりすることを反社会的行為とは別次元の精神の格調を高めるものとするものです。

 文化とは精神性に由来する言葉として、利便性を由来とする文明との相違がありますが、フルコンタクト空手の試合はやはり〝フルコンタクト空手を文化として昇華していく〟ものと思います。

 昨日は道場を休みにして、日曜日の徳島錬成大会の残務処理と静養させていただきましたが、SNS を見ているとお子さんの久しぶりの試合、初めての試合を保護者様が投稿されているのを散見しました。

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 お子さん達の頑張りを感じていただいたようですが、改めて徳島錬成大会を開催して良かったと思います。