空手のススメ、徳島の田舎道場から

written by 逢坂祐一郎(新極真会 第8回世界大会 2位)

受け返しは、返す側、仕掛ける側もお互いの稽古

 昨日の鴨島道場の受け返し。


受け返し3.10.2021

 受け返し棒を使ってのワンツーローをバックステップしながらワンツーを受けローもスネ受け、追撃の左ローをステップ で躱してのワンツースリーローの返し。

 この受け返しのポイントは最初のローのスネ受けで上げた足を一回その場で下ろしてステップするのではなく、上げた足 をそのままステップに連動させることです。

 そのため連動を誘発させるために受け返し棒の持ち手は、スネ受けで足を上げているタイミングで次の棒を仕掛けること が大切となります。

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 またステップで次の棒を躱すとき、〝躱す〟という反応・反射を高めるには実際に自分の身に突き蹴りが迫る臨場感が必要 なため、持ち手は受け返し棒を狙う場所に届かせる距離感が大切となります。

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 いつも指導時に力説しますが、受け返しは仕掛ける側が重要になります。

 その重要点はタイミングと距離、いわゆる間合いです。

 剣術でも〝組太刀〟といった受け返しに似たような稽古がありますが、組太刀においては間合いを熟知した仕掛ける側を 上級者が担ったそうです。

 また、その逆の話として、宮本武蔵との決闘で有名な長刀使いの佐々木小次郎は、元来小太刀という短い刀を使った剣術 流派を修行していましたが、師匠との組太刀で師匠が小太刀の利点をより突き詰めるため仕掛け役を命じた佐々木小次郎に 長刀を使わせていたのに、逆に長刀の利点に気づき自らの〝巌流〟という流派を起こしたと真偽は別にして話として伝わっ ています。

 佐々木小次郎が気づいた長刀による利点とは、間合いに関わるところが大きいと思いますが、仕掛ける側は仕掛け役を務 めることによって習熟した間合い感覚をさらに習熟させるものと思います。

 受け返し棒を使った約束組手でも、仕掛ける側は練習の要点に注意を払って行えば自らの間合い感覚は高まるものです。

 受け返しにおいては、仕掛ける側、返す側、お互いがお互いの稽古と思って行って欲しいと思います。

 

 さて明日から、私はカラテドリームフェスティバル2020 全国大会のため東京出張です。

 東京出張のため帰徳後の健康観察を含め、明日(3/12 ㈮) から3/20 ㈯の徳島市加茂道場、鴨島道場、美馬道場は休講とな ります。

 東京には車で往復し、現地では電車を使わず新型コロナ感染には最大限に気をつけます。

 道場生、保護者の皆様には、休講申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。

 

 昨日の鴨島道場

 ストライトフィットネス(14 時~15 時)


ストライクフィットネス3.10.2021

 少年部1 部クラス(17 時45 分~18 時45 分)


鴨島道場少年部1部3.10.2021

 少年部2 部クラス(19 時~20 時)


鴨島道場少年部2部3.10.2021

 一般部クラス(20 時15 分~21 時30 分)


鴨島道場一般部3.10.2021

 3.11.2021 記