少年部クラスでは時折、実力が伯仲しての自然なヒートアップというよりは、突き蹴りに意趣的な感情を感じるスパーリングを目にすることがあります。
感情的なスパーリングの背景には恐らく、事前に両者の間に感情をさざなみ立てる言動があったものと思いますが、私も一道場生時代に感情的にスパーリングをしたことがあるので何となく分かります。
そういったスパーリングを目にした場合、私はスパーリングがルール内で行われており、なおかつ危険性が無い限りは別段止めたりしません。
空手道場は人格を練り上げていく場所ですが、最初から人格者が集う場所ではありません。
感情がぶつかりあって言動が淘汰され、そこから練られる人格もあると思います。
また感情を元とする突き蹴りであっても、それがスパーリングという稽古形態であれば〝暴力〟ではないと個人的に思います。
空手道場は礼を重んじますが、単なる作法としての礼を身につけるよりも、人の心に通じる礼を身につけるべきと思います。
感情は心から発するものですが、スパーリングのようにコントロールされた感情の放出は、礼の心を養う手段になると思います。
昨日の鴨島道場
少年部1 部(17 時45 分~18 時45 分)
少年部2 部(19 時~20 時)
一般部(20 時15 分~21 時30 分)
3.25.2021 記