以前は「1 の号令でこう動いて、2 の号令でこう動く」といったように指導していた型稽古の新入会者への指導、今は「皆んなが動くのに合わせて動くように」と新入会者が型の順番を覚えるのに放任的です。
新入会者にとって正に右も左も分からない状況で、簡単に「周りに合わせて動け」と言われてもなかなか大変ことですが…
その大変さは空手を続けていくことにおいて、後々に多大な効果となります。
その効果の最大なものは〝自分から覚えよう〟とする受け身の稽古姿勢ではない、積極的な稽古姿勢を身につけることです。
空手は積極的な姿勢がなければ所詮、身につかないものです。
積極性こそ空手の稽古で一番大切なことですが、それを空手を学び始めて最初から身につけるようにしています。
また〝人に合わせて動く〟というモーションは、人がどう動いてるか〟と考える観察眼を養い、その観察眼は技を上辺だけで身につけるのではなく、技を技とたらしめる本質を見抜く目になります。
等々、放任的指導の後々の稽古への効果はまだまだありますが、「周りに合わせて動け」と言われて最初から上手くいかないのは当然のことであり、無論、それを否定したりはしません。
私は指導において何よりも〝周りに合わせて動こうとする〟といった、道場生の素直さを見ています。
そして素直さを重視し、素直さこそが道場生の可能性と捉えています。
昨日の美馬道場
少年部クラス(19 時~20 時)
一般部クラス(20 時15 分~21 時15 分)
3.26.2021 記