空手のススメ、徳島の田舎道場から

written by 逢坂祐一郎(新極真会 第8回世界大会 2位)

昇段審査の観点の変更〝未来型〟へ

 昨日の日曜日は昇段者稽古の2 回目でした。

 稽古内容は先週の前回同様、基本、移動、型稽古の見直しと確認、


サンチン3.28.2021


テンショウ3.27.2021


サイファ

 そしてスパーリング。


昇段者スパーリング3.28.2021

 先のブログで今回の昇段審査から主題を変えると書きましたが、主題というよりは観点を変えていこうと思います。

 昇段審査の観念として〝荒業〟といったイメージが我々の空手にはあると思います。

 〝荒業〟は我々の空手が1970 年~1980 年代に全国的なブームになった頃からのイメージと思いますが、

 現在はその荒業は行い難いものと思います。

 その原因は道場生の構成世代の変化によるものです。

 ブームの頃、また私が黒帯になった1995 年辺りでも、我々の空手の大きな都市は言うに及ばず田舎の地方支部でも道場生は10 代後半から20 代の血気盛んな世代がほとんどでした。

 荒業は道場生が血気盛んな世代が多数を占める道場によってこそ可能であり、現在のように血気盛んな世代よりも少年部、もしくはシニア世代が多数を占める道場にとっての荒業は道場生の体力的に無理と思います

 それを無理に行えば危険であり、また形式的に行っても昔の荒業を知っている人達には違和感しか与えないと思います。

 昔の荒業を知らない人たちが違和感を持たず形式だけを追えば、それは昔の荒業の価値を下げるものとも個人的には思います。

 昔の荒業の価値を守るためにも、現在の昇段審査には新しい価値が必要に個人的に思います。

 新しい昇段審査の価値…

 現在の昇段受審者は、昔に比べ稽古年数が長いと思います。

 西南支部でも今回の受審者は、稽古年数が7 年から10 年となっています。

 長年の稽古期間の間には試合等の様々な経験を積み、その経験と長い稽古期間はあいまって技量においては自身を省みても荒業時代の昇段者よりも高いように思います。

 新しい昇段審査の価値においては長年の稽古と経験で培ったものの認識、培ったものは技量と稽古を続けてきた心となりますが、それを元に今後を見据える言わば〝未来型〟としても良いのではないかと思います。

 荒業型から未来型の昇段審査、今回の西南支部の昇段受審者は新中学3 年生、新高校1 年生と節目を迎える道場生もおり、観点を変えた昇段審査の先駆けには相応しく思います。

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 それぞれの未来が見える昇段審査であるように、頑張って欲しいと思います。


 昇段審査は4/4(日)、鴨島東中学にて10時より行います。

 見学は可能です。

 但し、10人組手での声を出しての応援は禁止とさせていただきますので、見学に来られる方はよろしくお願いいたします。

 

 土曜日の鴨島道場

 選手クラス1 部(15 時~16 時)


選手クラス1部3.27.2021

 少年部クラス(16 時15 分~17 時15 分)


鴨島道場少年部3.27.2021

 選手クラス2 部(17 時30 分~19 時)


選手クラス2部3.27.2021

 一般部クラス(19 時15 分~20 時30 分)


鴨島道場一般部3.27.2021

 居残り稽古(21 時~21 時30 分)


鴨島道場居残り稽古3.27.2021

 3.29.2021 記