空手の動作には、先の動作で突いた拳を残すように次の動作に移る動作があります。
これは次の動作への牽制とされていますが、この牽制は意味がなく不要との意見もあるようです。
私的に牽制は、添付動画のように実践として使えるもので必要と思います。
組手をフルコンルールのみで捉えてしまうと、牽制の意味は分からなくなるものと思います。
空手の組手は型に集約されており、広く型の動作を検証すべく組手の幅を広げることが空手を武道と立証する一つの手段と思います。
検証、立証なくして伝わってきた技を否定するのは、武道の定義から外れるようにも思います。
武道はスポーツ競技と一線を画するもので、その違いの一つは技の尽きることのない探究です。
探究心に真摯な心等が付随し、その作用が武道の響きに含まれる精神性を醸し出し、日本人の気質に合う武道の魅力となるように思います。
私は武道の指導者としての自負を持つために、技の探究心を忘れてはならないと思いますが、私は道場生に「先生の言う通りに体を動かして稽古しなさい」とよく言います。
その言葉には道場生の服従を求める意図はなく、道場生の素直さを引き出すための言葉です。
しかし、その言葉には取りようによっては服従を思わせる強い響きがあります。
服従でなく、素直さのための強い言葉の裏付けを、私は自身の探究心としたいと思います。
昨日の美馬道場
少年部クラス(19 時~20 時)
一般部クラス(20 時15 分~21 時15 分)
4.16.2021記