突きから蹴り、もしくは蹴りから蹴りといったコンビネーションは、組手を有利に展開する技法であり、試合競技では判定基準となる有効打の一角になります。
組手の上達を望むならばコンビネーションを習得すべきですが、なかなかコンビネーションが上手くできない人もいると思います。
コンビネーションが上手くできない理由の一つに、コンビネーションを構成する個々の技を上手く繋げられないことが挙げられます。
例えば、突きと蹴りのコンビネーションでは、手と足の長さが違うように突き・蹴りでは届く距離・リーチが違います。
蹴りより短い突きの距離で蹴りを出そうとすると、距離が詰まってしまい上手く出せないのは当然の現象です。
昨日の鴨島道場一般部クラスのミット稽古。
ワンツースリー、膝蹴りから下段の回し蹴りのコンビネーション。
ワンツースリーから膝蹴りはリーチが合うので繋ぎやすいですが、足でも膝で蹴る膝蹴りと主に背足( 足の甲) で蹴る下段回し蹴りではリーチが違い、繋ぎに距離の調整・補正が必要になってきます。
その調整・補正を膝蹴りの引き足を利用したステップで行うことが、このミット稽古でのポイントです。
また同日の稽古では、上記のコンビネーションに約束組手の要素を盛り込んだ、ワンツースリーの後に返してくる相手のワンツーに膝蹴りから下段回し蹴りを合わせるミット稽古も行いました。
コンビネーションに習熟するには、こういったミット稽古での距離の調整・補正を含む、技の繋ぎに意識を高めて欲しいと思います。
私は道場生の組手の上達には、指導で細かい上達へのアプローチを盛り込んでいますが、道場生にはその要点をしっかり押さえて欲しいと思います。
昨日の鴨島道場
少年部クラス1 部(17 時45 分~18 時45 分)
少年部クラス2 部(19 時~20 時)
一般部クラス(20 時15 分~21 時30 分)
6.24.2021 記