昨日の鴨島道場一般部クラス、中学1 年生同士のスパーリング。
我が道場生ながら二人とも、良いスパーリングをしているかと。
良いスパーリングと思う、目につく攻防は以下の2 点。
ボクシングでいうスウェーバックのようなディフェンス。
相手の技の起こりに反応し、技の間合いを見切るように躱しています。
ステップ、詰まった間合いに合わせる下突き。
ステップにより詰まった間合いに下突きのフォームをコンパクトにして合わせつつ、急所であるレバーに当てていますが、刹那に展開する状況に対し、複数の対応を瞬時に発動させる反応力です。
両者に共通するのは〝居着き〟のない動きですが、それは空手に対する彼らの心が作用しているように思います。
昨日の少年部クラス、稽古が終わり道場を退出する際にお母さん、お兄ちゃん、またお母さんの履物を下駄箱から先に出してあげる2 名の低学年の道場生のその光景を目撃しました。
稽古ではぎこちない、居着きに捉われた動きをよく見せる彼らですが、履物を出してあげる動作そのものはスムーズであり、その動作の良さは上記の中学生のスパーリングの動きと同質のように私は感じました。
同質に感じる理由は履物を出す動作も、スパーリングの動作も、心が自然と動いた、心を起点とする動作であるからのように思います。
道場生の空手の動きを高めるには、心を動かす指導を練っていかねばならないように思います。
心とは抽象的なもので捉えがたい一面がありますが、しかし大抵の誰もが動く心は持っていると確証的に思います。
心は情から成り立っていくと思います。
誰もが動く心を持っていると確証的に思う理由は、大抵の人が親、もしくは保護者からの愛情を元に、心を芽生えさせているためと、昨日の履物を出す道場生を見て思いました。
誰もが持っている〝動く心〟を見据えて、そして信じて。
昨日の鴨島道場
少年部クラス1 部(17 時45 分~18 時45 分)
少年部クラス2 部(19 時~20 時)
一般部クラス(20 時15 分~21 時30 分)
7.1.2021 記