空手のススメ、徳島の田舎道場から

written by 逢坂祐一郎(新極真会 第8回世界大会 2位)

子ども達の運動能力を高める空手の稽古、スネ受け

 昨日の美馬道場少年部クラスの受け返し。


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 足に打たれる受け返し棒を下段回し蹴りに見立ててスネ受け、顔に打たれる受け返し棒を上段回し蹴りに見立ててその場で受けてからの、上段回し蹴りの返し。

 受け返し棒を使っての受け返しでは、スネ受けをよく行います。

 スネ受けは片足立ちになる運動ですが、その反復で単なるディフェンス技術の習得のみならず、片足立ちによってバランス力を高めるファンクショナルトレーニング( 身体の機能を高めるためのトレーニング) としての狙いもあります。


 片足立ちは体幹部分の重心を足を上げない方の足である軸足に載せる動作であり、その運動を成立させるには2 パターンあります。


 1 つは動画手前の白帯の男の子に見られるように、重心を軸足に移動させるパターン。


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 もう1 つは、同じく動画手前の白帯の男の子に見られるように、軸足を重心に移動させるパターン。


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 ディフェンス技術のスネ受けとしては、重心を軸足に移動させるパターンが望ましいですが、ファンクショナルトレーニングとして両パターンを身体にしつける方が望ましいと思います。

 空手のみならず身体運動は重心移動、シフトウェイトの巧拙よって運動効率の差が大きく違ってきます。

 若くて身体が強く、存分に動ける時には、シフトウェイトの巧拙の差は勢いで運動効率のごまかしが効くものですが、加齢とともにそのごまかしは効かなくなります。

 幼少時からしっかりとしたシフトウェイトを身に付けることは、空手のみならず生涯運動能力の向上に大きく作用すると思います。

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 また人間の日常生活での動きによく目を凝らせば、片足立ち、もしくは片足に体重をかける動作は頻繁にあるもので、日常生活での運動能力を高めるためにも、効率の良いシフトウェイトを身に付けることは心掛けるべきかと思います。

 

 昨日の美馬道場

 少年部クラス(19 時~20 時)

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 一般部クラス(20 時15 分~21 時15 分)

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 7.6.2021 記