少年部道場生の入会理由に、空手での子ども達への躾が挙げられるのをよく見受けます。
躾とは、調べると「人間社会・集団の規範、規律や礼儀作法など慣習に合った立ち振る舞い(規範の内面化)ができるように、訓練すること。 概念的には伝統的な子供への誉め方や罰し方も含む。」とあります。
個人的に子ども達への躾は、基本的に親が行うべきと思います。
親の躾が親子のコミュニケーションとなり、それは良い親子関係を築く中で、とても大切なことのように思います。
家庭での躾が第一義ですが、空手道場での少年部指導は躾を含む部分もあります。
それは組手で体感する自分より弱い人への接し方など、通常の社会生活では体験できない武道価値観の伴う躾であり、武道的価値観の躾は家庭での躾の補助に大いに役立つものと思います。
躾は心への作用ですが、私は空手での躾は体への作用から心の作用を呼び起こすように指導しています。
体を通しての心の躾。
その指導の一つとして、私は動きをしっかり止めることを重視しています。
例えば稽古で頻繁に行う用意の号令での十字を切る動作、十字を切った後は動かないように口うるさく指導します。
特に十字を切る動作で動きをしっかり止めることは、心を静める作用が高いように思います。
静かな心であることが、色んな大切な事を吸収する下地となり、それは躾の根幹にもなると思います。
子ども達への体を通しての心の躾、空手の稽古では色んな形で指導できると思いますが、掘り下げて行きたいと思います。
昨日の美馬道場
少年部クラス(19 時~20 時)
一般部クラス(20 時15 分~21 時15 分)
8.2.2021 記