競技のみに固執する空手には個人的に違和感を感じるところであり、稽古が競技目的のみに特化することは個人的には否定的です。
しかし選手かどうかに関わらず、道場生全般においてルールに基づく組手での、競技力は高めて行こうと思います。
競技目的のみの空手へ違和感を感じるのは空手の原風景を想うからであり、空手を武道とするならば、空手の原風景は見失ってはならないと思います。
空手の原風景の一端は型に見受けられますが、それは目を突いたりと殺伐とした部分も含むものであり、原風景をそのまま追うことは時代、そして幅広い世代に適合しがたいものと思います。
色んな空手観があると思いますが、私は空手を文化として未来へと昇華していくには、空手は時代、そして幅広い世代に適合していかねばならないと思います。
空手の原風景を見失わず、空手を未来へと文化として昇華させる。
その手段として思うところは〝競技スタイルの稽古の中で、空手の原風景を追って行く〟ことが手段の一つとして有効に思います。
型、そして直接打撃の組手を行う我々フルコンタクト空手は、特にその任に叶うものと思います。
原風景は形だけで幻想するよりも、実際に力と力がぶつかり合う中でインスピレーションしていく方が追いやすいと個人的に思います。
競技力向上の中で原風景を追って行きたいと思いますが、一部道場生では、これまでほとんどしてこなかった腹打ちで打たれ強さを高めていこうと思います。
打たれ強さは、組手での引かない気持ち、前に出る気持ちの強さとなります。
〝戦わなければならない状況で、引かない、前に出る気持ち〟
それは空手が派生した当時の原風景に含まれていると思います。
昨日の美馬道場
少年部クラス(19 時~20 時)
一般部クラス(20 時15 分~21 時15 分)
8.6.2021 記