空手のススメ、徳島の田舎道場から

written by 逢坂祐一郎(新極真会 第8回世界大会 2位)

名ばかりの武道としての空手にならないように、試合で反則をしない

 よく、武道とはいったい何なのか、スポーツと武道の違い、といったことの論争をネットで見かけます。

 昨日のブログの続きのようですが、私は武道は武士道だと思っています。

 もっと詳しく述べるならば、武士道の精神美を徒手格闘術、武器術などの体技を元に追求するものと思います。

 またスポーツとの違いですが、スポーツが本来、体を動かすことを楽しむレクレーションであるのに対し、武道は身体を鍛えることによって精神を高める修養であると思います。

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 武道は体技を元に精神美を追求することから、体技に実技を求められるように、精神美にも精神美が反映された行動が求められると私は思います。

 武道における精神美の行動は、礼儀や挨拶などの礼法が一番示しやすいものです。

 しかし礼法は表層だけを取り繕えるもので、礼法に心がこもっていなければ、実の行動としての精神美にはなりません。

 今の時代、礼法の心を〝実の行動〟で示すならば、私は試合で反則をしないことが、その示し方の一つと思います。

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 私は道場生には「西南支部の人間は試合で絶対に反則をしないことを心掛ける」、また「たとえ相手が反則をしても自分は反則をしない」と指導しています。

 武士道の精神美は不文律であり〝卑怯なことをしない〟〝正直である〟などの単純で、なおかつ人のモラルとして本来当たり前のものです。

 試合で反則をしないことは、社会規範にも通じる〝ルールを守る〟といった単純で当たり前のことですが、武士道の精神美に適うものです。

 私はただ、試合での反則についての心掛けを説くのみでなく、反則をしないための技も道場生に指導しています。

 道場生には名ばかりの武道としての空手にならないよう、試合、そして稽古でのスパーリングで反則をしない組手を身に付けて欲しいと思います。

 

 次の日曜日、福岡県大会が開催されます。

 西南支部からは2 名が出場します。

 2 名の道場生には、前述どおり武道らしい組手を見せて欲しいと思います。

 また全国的にコロナ感染が拡大していますが、この大変な時期に大会を開催される新極真会、緑代表の真意を汲み、大会が少ない時期だからこそ一戦一戦を大事に戦い、自分の武道性を高める経験を積んで欲しいと思います。

 

 さて支部内連絡です。

 新型コロナに対する徳島アラートの引き上げにより、徳島市加茂道場の金曜日の稽古で使用している加茂コミュニティーセンターが休館となりました。

 休館は現在のところ9/1 までです。

 よって本日(8/20) と8/27 の徳島市加茂道場の稽古は休講とさせていただきます。

 なお8/29 ㈰に行われる審査会の申込み締切は、本日(8/20) までとなっています。

 本日(8/20)、私は18 時~19 時45 分まで加茂コミュニティーセンターで待機しております。

 徳島市加茂道場の道場生で申込みがまだの方は、私の待機中に申込書と受審料をお持ちください。

 なお火曜日の徳島市加茂道場の稽古は、8/24 は先にお知らせした通り休講ですが、8/31 は通常どおり行います。

 

 また明日(8/21 ㈯) から8/23 ㈪まで、私も福岡県大会のため県外出張いたします。

 帰県後の8/23 ㈪、8/24 ㈫、8/25 ㈬は健康観察のため休講させていただきますが、整理すると8/20 ㈮~8/25 ㈬までの私の指導するクラスは休講です。

 8/26 ㈭、抗原検査で陰性を確認してから指導を再開いたします。

 道場生、保護者の皆様にはご不便をお掛けしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

 

 昨日の美馬道場

 少年部クラス(19 時~20 時)

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 一般部クラス(20 時15 分~21 時15 分)

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 8.20.2021 記