空手のススメ、徳島の田舎道場から

written by 逢坂祐一郎(新極真会 第8回世界大会 2位)

空手の稽古のファンクショナルトレーニング要素の一つ、緩急

 昨日の美馬道場少年部クラスの移動稽古。


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 上段逆突きから中段2 本の3 本突き。

 私はこの移動稽古を重視しています。

 この移動稽古は、上段逆突きを突いた後少し間を空け、その後中段突き2 本をそのまま続けざまに打ちます。

 リズム的にトン、トントンといったリズムですが、このリズムは緩急として指導しています。

 動きの緩急は、組手における駆け引きやタイミングをはかる呼吸となります。

 初心者の組手はとかくバタバタとしたものですが、バタバタとする一因は動きに緩急がないためです。

 

 緩急は呼吸であり、自身の内面的作用でもあります。

 動きに緩急をつけることは、自分の内面をコントロールし、精神を落ち着かせる作用があるように個人的に思います。

 なので、子ども達にとっては非常に良い稽古だと思います。

 空手の基本、移動、型稽古はファンクショナルトレーニング( 身体の機能を高めるためのトレーニング) であると、私は常々主張しています。

 身体をつかさどるのは、内面としての精神です。

 単に身体、フィジカルのみを強くするだけでなく、その精神を高めるトレーニング要素を含む、空手の基本、移動、型稽古はファンクショナルトレーニングとして、ますますもって優秀であると個人的に思います。

 

 空手の基本、移動、型稽古でのファンクショナルトレーニング要素を見出すには、指導者の基本、移動、型稽古への深い見識が必要かと思います。

 その見識は、空手の本質的目的である組手での、自身の経験から見えてくるものと思います。

 これまで自分が経た試合での組手経験、これからのスパーリングでの組手経験をもとに、空手の基本、移動、型稽古でのファンクショナルトレーニング要素を見出し、道場生に指導していきたいと思います。

 

 <支部内連絡>
 本日の徳島市加茂道場の稽古は、新型コロナでの徳島アラートの引き上げにより、稽古場所の加茂コミュニティーセンターが休館しているため休講です。

 

 昨日の美馬道場

 少年部クラス(19 時~20 時)

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 一般部クラス(20時15分〜21時15分)

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 9.3.2021記