最近、スポーツ界では、子ども達への暴力的な指導を見直す動きが出てきています。
武道界でも、その動きは起こっていますが、私はとても良いことだと思います。
暴力的な指導を廃絶しようとする声は色んな方が上げられていますが、その声に耳を傾けると一つ一つが道理であり、暴力的指導が筋の通らないものであることがよく分かります。
子ども達に空手を指導する身として、私も暴力的指導は絶対にしないことを誓っています。
しかし、私は暴力的指導は行いませんが、子ども達に緊張感を与える指導は行います。
緊張感を与える時は道場生に気の緩みが見られる時ですが、指導中、緊張感を与えるため厳しい口調で叱咤します。
緊張感をもって稽古にのぞんでいる道場生には、無論、緊張感など与えません。
私が指導している空手は、武道であることを任じています。
武道としての空手には緊張感が不可欠であり、空手の大きな主題の一つは緊張感のコントロールにあると個人的には思っています。
私は暴力と緊張感の違いは、その行為での道理の有無、筋が通るか、通らないかだと思っています。
私が道場生に緊張感を与える時は、気の緩みを指摘してから厳しい口調を用います。
子ども達は緊張感を与えると、それまで出来なかったことが出来るようになりますが、緊張感が子ども達の能力を高める要素であることは、これまでの指導経験から断言できることです。
本来、空手の稽古での緊張感は自分で作り出すことで、緊張感のコントロールが身につきます。
それが出来る子ども達もいますが、稽古する全員が出来るようになることが、子ども達が空手を学ぶ一つの意義だと私は思います。
稽古に空手の稽古をしに来ている以上、空手として意義のある稽古を指導していきたいと思います。
昨日の美馬道場
少年部クラス(19 時~20 時)
一般部クラス(20 時15 分~21 時15 分)
9.10.2021 記