型稽古では、見本となる道場生の動きを追って稽古をします。
型の順番のあやふやな子が、見本が負うことで大切になってくるのが〝自分の間違い探し〟です。
見本となる子と自分の動きの違いを認識し、それを間違いとして是正することは、単に型の順番を覚えるためだけのものでなく、子ども達に情操的感性を高める作用があると私は思います。
個性が尊ばれ、個人の違いを社会が理解しようとする動きが高まっています。
最近、新聞やニュースで特にこの高まりを感じますが、とても良いことだと思います。
しかし報道される内容には、個人的に疑問に感じることもあります。
〝違い〟を優先するあまり、本来のその違いが発生した理由が見失われているように感じることもあります。
違いは相違であり、間違いは誤りです。
間違いが違いと認められ、違いが間違いであることの是正を求める人たちの声が認められなかった例は、先のオリンピックでもありました。
個人の違いが認められる社会には、違いと間違いを明確に区別することが大切だと思います。
空手の型は規定されたものであり、間違いがはっきりと分かるものです。
道場生には間違いをしっかり区別する感覚を身に付け、個人の違いが認められる社会の担い手になって欲しいと思います。
昨日の美馬道場
少年部クラス(19 時~20 時)
一般部クラス(20 時15 分~21 時15 分)
9.14.2021 記