我々の空手の基本稽古で行う三戦 ( サンチン ) 立ち
手技で行う基本稽古は、ほとんどこの立ち方で行います。
私はこの立ち方を重視し、稽古中に道場生が立ち方の形を崩すと、細かく注意します。
重視する理由は三戦立ちのそのものの効能よりも、道場生の足元のコントロールを高めるためです。
長年の空手経験から、人のメンタルは足元に現れるように思います。
恐怖や緊張感を覚えると足が震えたりするのはその一例ですが、足元に現れるメンタル面は幅広く、足元がしっかりコントロール出来ている道場生は稽古に対する集中力も高いものです。
足元をしっかりコントロールすることを身につけることは、逆の作用としてメンタルを幅広く高めるものと思います。
基本稽古の三戦立ちは〝足を締め、しっかり固定する形〟となりますが、足を締めることは気持ちを引き締め、しっかり固定することは気持ちを落ち着かせる作用があると思います。
空手を学ぶ理由をメンタルに求める人は多いと思いますが、空手の場合、稽古そのものにメンタルトレーニングが含まれ、それは多岐に及びます。
三戦立ちはメンタルトレーニングの基本でもありますが、道場生にはしっかりとした三戦立ちを身に付けて欲しいと思います。
昨日の美馬道場
少年部クラス (19 時~20 時 )
一般部クラス (20 時 15 分~21 時 15 分 )
10.5.2021 記