空手のススメ、徳島の田舎道場から

written by 逢坂祐一郎(新極真会 第8回世界大会 2位)

実践を積んで高まる理論と理念

 昨日の稽古で、徳島錬成大会で初めて試合を経験した道場生の動きが良くなっているように感じました。
 動きが良くなった具体的な点は、腰のすわりが良くなったり、動きの軸の作り方が良くなったりする点で見受けられます。
 試合という実践の場で、実践的な動きを目の当たりし、または肌で体感したことが影響しているものと思います。

f:id:osakadojo:20211027102016j:plain


 実践、似たような意味で実戦という言葉もありますが、私は〝実践〟という言葉を好みます。
 実戦は単に実際に戦うことを表していますが、実践は理論や理念を行動に移すことであり、意味合いとしては理念や理論を含む〝実践〟の方が私は深いと思います。
 空手の場合、理論は技術、フィジカルであり、理念は礼節です。
 空手の理論、理念は空手を学ぶ意義の両輪ですが、その両意義が高まってこそ空手を学ぶ価値も高まるものです。
 理論や理念は実践を経験すること、繰り返すことで高まるものです。
 試合を経験することは、それぞれの都合が関わってきますが、試合に都合がつく若い道場生はどんどん経験して欲しいと思います。
 理論や理念を身に付けたと思うと人は、それを他の人に教えたくなります。
 一見、人に理論や理念を教えることは他の人への親切となりますが、本来、理論や理念は自分を高めるためのものであり、他人への指導は二の次なものです。
 空手の理論や理念は特に自分のために高めてこそ、他人に伝わるものと私は思います。
 道場生には、自分のための理論や理念を高めるために実践を積んで欲しいと思います。

 

 昨日の徳島市加茂道場
 少年部クラス (18 時 30 分~19 時 30 分 )

f:id:osakadojo:20211027102140j:plain

 一般部クラス (18 時 30 分~19 時 30 分 )

f:id:osakadojo:20211027102206j:plain

 10.27.2021 記