昨日の少年部クラス、型の動作があいまいでキョロキョロと落ち着きのない素振りを見せていた小学校中学年の道場生に「必死で見本となる子の動きを追え」と指導したところ、覚束ない動きながらも動き自体には落ち着きを取り戻し、集中して見本を追っていました。
その光景を私は、必死になることで多少なりとも〝肚が据わる感覚〟が芽生えたように感じました。
また少年部指導では、このような指導展開が必要であることも直感的に改めて感じました。
型の順番が分からない状態は、不安定な心理状態であると言えます。
不安定な心理状態に「必死になれ」と心理を整えることを示し、「見本を追え」と心の不安定要素を打開する方法へと導く、それを素直に受け止める心があれば、肚が据わるように気持ちが落ち着き、自分がすべきことへの集中力を生み、高めることができると思います。
必死になることを指導することは、子ども達にはとても大切なことであり、空手は必死になることを指導するのに特に適している習い事だと思います。
空手が必死になることに適している習い事である要因は、緊張感が伴う組手・スパーリングがあるからです。
空手では子ども達は緊張感のある組手・スパーリング、また組手・スパーリングに向けた緊張感のある稽古から、必死になることを言葉の意味としてよりも肌で理解します。
最近は必死になることが出来ない、または受け付けない、子ども達が増えているように思います。
必死になることは、何よりも子ども達の能力を高めます。
必死になることが、私が指導する道場では、自然と身に付く道場でありたいと思います。
さて現在、新極真会徳島西南支部のホームページで掲載している第 17 回徳島県空手道錬成大会の試合結果は、掲載から一週間の確認期間が過ぎましたので公式記録として各所に通達、そして入賞メダルの製作に取り掛かります。
入賞メダルは個人名が印字されますので、入賞者の皆さんは楽しみにお待ちください。
昨日の美馬道場
少年部クラス (19 時~20 時 )
一般部クラス (20 時 15 分~21 時 15 分 )
11.2.2021 記