空手のススメ、徳島の田舎道場から

written by 逢坂祐一郎(新極真会 第8回世界大会 2位)

居残り稽古とプロ修斗の観戦

 最近の鴨島道場の居残り稽古、シニア道場生の方の参加が増えて来ましたが、居残り稽古はシニアの方にこそ取り組んで欲しい稽古なので嬉しく思います。


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 居残り稽古はスパーリングのみで、顔面パンチや簡単な組技も有りで行なっていますが、激しいコンタクトは行わない、安全ないわゆるマススパーリングです。
 マススパーリングではありますが、通常稽古で行うフルコンタクトスタイルよりも攻め口の多いスパーリングにおいて、参加者に意識を高めてもらっていることは反応・反射です。
 相手の攻撃をもらわないディフェンスには、特に意識を高めることを指導しています。
 筋力同様、加齢とともに低下する反応・反射力、居残り稽古のようなスタイルのスパーリングは反応・反射力の向上、そして維持に適していると自身の経験から多いに推奨できるものです。
 空手は老若男女、それぞれの世代に適合した稽古体系を持つべきものと思いますが、シニア世代にとって運動機能の向上・維持のための稽古は、それぞれの世代に適合した稽古体系の中で大きなウェイトを占めるものと思います。
 昨今のフィットネスブームはシニア世代にも展開されており、様々なシニア向けのトレーニングが見かけますが、ほとんどが筋力アップを目的としたもので、反応・反射力を高めるものは見かけません。
 シニア世代の運動機能の向上・維持には、筋力アップともに反応・反射力も高める必要があると個人的に思います。
 居残り稽古を個人的に思うところのアンチエイジングレーニングとしても、質を向上させて行きたいと思います。

 さて昨日の日曜日は、香川県にプロ修斗の観戦に行って来ました。

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 懇意にさせていただいている総合格闘技 Z ジムの選手の皆さんが参戦されており、その応援でした。

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 総合格闘技は攻防の展開が一瞬で変わったりするので、上記の反応・反射については非常に勉強になりました。
 総合格闘技も我々フルコンタクト空手同様、コロナ禍の渦中では試合がなくなり、選手の皆さんはつらい思いをされたようです。
 参戦された選手の皆さんには、コロナ禍での思いを吐き出すような熱い気持ちが戦いぶりに見られ、白熱した試合が多く、大会自体が私にはとても面白く感じられました。
 選手の皆さん、お疲れ様でした。
 また大会は客席がソーシャルディスンタンスで仕切られ、歓声も無しで行われ、様々なコロナ対策が行き届いていました。
 お客さんもマナーを乱す人はおらず、マナーを守って選手をサポートするような大会でした。
 どの競技でも、またコロナ禍に限らずサポーターは観戦マナーを守ることが、選手への最大のサポートになるように思いますが、格闘技、武道からそのことを発信し、トータル的なスポーツ文化を高めれればと思います。

 土曜日の鴨島道場
 選手クラス 1 部 (15 時~16 時 )

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 少年部クラス (16 時 15 分~17 時 15 分 )

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 選手クラス 2 部 (17 時 30 分~19 時 )

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 一般部クラス (19 時 15 分~20 時 30 分 )

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 居残り稽古 (21 時~21 時 30 分 )

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 11.8.2021 記