一昨日の日曜日(5/18)は大阪府門真市で、第3回大阪東部錬成大会が行われました。

大会を主催・運営された新極真会大阪東部支部<支部長>阪本師範、阪本道場スタッフの皆さん、素晴らしい大会に参加させていただきありがとうございました。
新極真会徳島西南支部からは4名が参加、うち、リノちゃん、リトちゃん、タイシン君が組手で優勝でした。

入賞には至りませんでしたが、ユウセイ君もよく頑張りました。
大会は勝った人も負けた人も、次に向かっての課題が得られます。
皆んな、第3回大阪東部錬成大会、よく頑張りました!!

今大会で得た課題を見据え、また今週から頑張っていきましょう。
保護者の皆様もお疲れ様でした。
さて、先日ある大会を観戦された保護者様からご質問をいただきました。
これまで空手の試合をあまり観戦されたことのない保護者様で、先日ご覧になられた試合のレベル高く、そのレベルの高さに感銘を受けられたそうです。

試合観戦の感銘から、ぜひ、お子さんに空手を長く続けて欲しいと思われたそうですが、「空手を長く続けるには、どうすればいいのでしょうか?」といったことがご質問の内容でした。
空手を長く続けるうちには、お子さんにもレベルの高い試合ができるような強さを見つけて欲しい、との保護者様の思いを感じましたが、空手指導者としては空手へのご理解が伺える非常にありがたいご質問でした。

「楽しく空手に取り組ませるのが、長く続けるコツでしょうか?」とのご質問もいただきましたが、〝楽しく空手に取り組む〟ことでも遠征先で観光を満喫するような楽しさは大いに必要であり、そういった楽しみは保護者として、都合が合えば積極的にお子さんに与えてあげるべきです。
しかし、根本的に空手はスポーツのように楽しいものではなく、楽しさとは対極的な厳しいものです。

空手においていくら楽しさを求めたとしても、空手の本質的な厳しさは消えるものではなく、本質をごまかし空手を楽しいものに染めてしまうと空手の本質は失われます。
空手の厳しさの本質からブレずに、お子さんが厳しさに向き合うようにサポートすることが、最終的に空手を長く続ける道筋になるといったことを、私の考えとして保護者様の質問に対してお答えしました。

空手の本質的な厳しさは、我々の空手の組手(自由攻防による技の応酬)試合に表出されます。
直接打撃(画面への手技攻撃、急所攻撃は行わない)による組手を行う我々の空手の試合は、子どもの試合といえどもお腹をかかえてその場にうずくまるような、いわゆるKOが発生します。
KO が有効技によるものであれば、当然試合は勝利しますが、KO、我々の空手の試合では一本勝ちと言われますが、一本勝ちは我々の空手競技では至高の勝利です。

我々の空手の組手試合では、選手は至高の勝利のため一本勝ち、いわば対戦相手を倒して這いつくばせるような非情の覚悟で試合に挑みます。
非情な覚悟は相手に向けたものだけでなく、自分も倒されるかもしれないことへの覚悟もはらみます。
我々の空手の試合においては、選手双方の倒し、倒される覚悟が対戦相手を尊重する礼にのっとり交錯する姿に、観るものはご質問をいただいた保護者様のように感銘や感動を受けます。

観るものに感銘や感動を与えることは、武道しての空手の重要な意義の一つですが、武道としての意義のない空手は、空手そのものが本質を踏まえて成り立たず、本質を持たない空手は楽しさにあきるまでは興ずることはできても、長続きはしないように私は思います。
空手の厳しさからブレないことが、空手を長く続けるコツですが、空手を学ぶ修練者にとって空手の全てが厳しいものであれば良いのかと言えば、そうではありません。

前述のような楽しさも必要であり、私は空手の厳しさは組手のみにあれば良いと思います。
組手のための稽古全般にも当然厳しさは必要ですが、組手の厳しさは〝倒すか、倒されるかの覚悟〟を持つことで厳しさに向き合うことができ、組手への覚悟を持つことは倒すか、倒されるかが組手、ひいては空手の本質であることへの〝理解〟にもなります。
空手の本質への理解としての組手の覚悟は、組手での〝技〟を生み、組手に応じられる〝体〟を作ります。

組手の技と体となる覚悟は、空手の〝心〟でもありますが、心・技・体からなる組手への覚悟は一朝一夕にできるものではありません。
私などは空手を本格的にはじめて34年になりますが、組手への覚悟のために今も自身の稽古を続けており、組手への覚悟が心に宿るには相応の長い時間が必要です。
組手への覚悟を心に高めることが、組手の実力を高め、試合競技おいては高いパフォーマンスを発揮する力量になります。

お子さんに空手を長く続けて欲しいと思う保護者の方々においては、空手の修練には組手への覚悟が必要であり、その必要性を理解したうえでお子さんの覚悟を引き出すようにサポートしていただきたいと思います。
空手で身につける覚悟は、お子さんの多方面での様々な可能性を引き出す力になると思いますが、覚悟の引き出し方は無数にあり、唯一無二の正解もありません。

しかし絶対条件として覚悟の引き出し方で一つ言えることは、空手を修練するのはお子さんであり、厳しい修練をするお子さんの気持ちに寄り添って、保護者も組手の厳しさを理解することが大切です。
保護者において空手の組手の厳しさが理解できるのであれば、暴力、暴言などでお子さんを追い立てるようなことはしないでしょう。
空手への深い理解によるお子さんへのサポートは、家族の絆となるものに思います。
家族の絆が深まる空手の競技活動を、指導者として私は目指していきたいと思います。
5.20.2025 記