空手のススメ、徳島の田舎道場から

written by 逢坂祐一郎(新極真会 第8回世界大会 2位)

本分を提示する場所。 9.10.2020美馬道場

 昨日(9/10) の美馬道場。

 1 部クラス(19 時~20 時)

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 2 部クラス(20 時15 分~21 時15 分)

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 人の行動や継続において〝面白くないとできない〟〝楽しくないと続かない〟とのフレーズをよく耳にします。

 確かに人の心理の的を得る、合点のゆくフレーズと思います。

 しかし、その種類にもよりますが、愉悦のみを行動・継続の動機やモチベーションに掲げる風潮には個人的に違和感、ひいては危機感を覚えます。

 個人的に愉悦のみを行動・継続の原理とすることは、その行動・継続の進むべき道の本質を曲げ、自分自身の本分を喪失する危険性を多いに孕むように思います。

 先日、隣県にて痛ましい事件が起こりましたが、かの事件の根本には容疑者が享楽に耽り、親としての本分を見失ったことに問題の根底があるように思います。

 人の行動・継続には、自分が〝どうあるべきなのか〟本分としての自分を認識し、そしてそれを見失ってはならないと思います。

 本分をわきまえた人で構成される社会であるために、社会には厳格に自身の本分を提示する場所が必要のように思います。

 空手道場は、その場所の一旦を担うべきであるように個人的に思います。

約束組手を複雑化。9.9.2020鴨島道場

 昨日(9/9) の鴨島道場。

 少年部クラス1 部(17 時45 分~18 時45 分)

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 少年部クラス2 部(19 時~20 時)

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 一般部クラス(20 時15 分~21 時15 分)

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 一般部クラスでの約束組手・受け返しを、複雑化していこうと思います。

 昨日のパターンは相手の突きを間合いを詰めてカットし、ローをサイドステップで躱し、ワンツースリー・ハイの返しを。


9.92020鴨島道場 一般部クラス

 スパーリング・組手ではメリハリの効いた攻防を展開して欲しいと思いますが、自由攻防の動きにメリハリを持つには約束組手の反復が効果的です。

 その反復も単調なものではなく、複雑な多数のパターンを練り上げる方が良いように思います。

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 実戦的なパターンを多数編んでいかねばと思いますが、道場生においては約束組手はスパーリング・組手における実戦的な動きなので、ただ単調にこなすのではなく、スパー・組手の動きにおける実戦的な〝間〟を意識して欲しいと思います。

 

 

 さて支部内連絡です。

 コロナの感染拡大により休講中の阿南道場ですが、9/16 ㈬より再開されます。

 阿南東道場は施設の都合上、休講は継続されます。

 阿南地区の道場生の皆さん、よろしくお願い致します。

結果の先の広がり。9.8.2020徳島市加茂道場

 昨日(9/8) の徳島市加茂道場。

 少年部クラス(18 時30 分~19 時30 分)


9.8.2020徳島市加茂道場 少年部クラス

 一般部クラス(19 時45 分~20 時45 分)


9.8.2020徳島市加茂道場 一般部クラス


 一般部クラス、小学生高学年、中高生のスパーリング。


9.8.2020徳島市加茂道場 一般部クラス2

 皆んな、小気味よく動けていて良い感じです。

 私的に4 人ともしっかりとした技術を持ち合わせており、強豪選手と対戦しても技術的には十分渡り合えると思います。

 その可能性を活かし、選手としての結果を残して欲しいところですが、ただ我々の競技では技術だけでは競り合えません。

 競り合いで勝利するには、強いフィジカルが必要です。

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 フィジカル強化は人に促されるよりも、個人の自覚で取り組む事が選手としての結果に繋がります。

 選手としての結果の先には、空手の面白みの一旦が広がっています。

 その面白みは、自分を成り立たせる核になり得るものと、空手の先生として言えることがあります。

特殊な習い事 9.7.2020美馬道場

 昨日(9/7) の美馬道場。

 1 部クラス(19 時~20 時)

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 2 部クラス(20 時15 分~21 時15 分)

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 空手は運動系の習い事でも、特殊な部類に位置するものだと個人的に思います。

 それは痛みや恐怖を伴う組手、スパーリングがあるからです。

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 痛みや恐怖は非日常的なものとして誰もが敬遠するものですが、それは人の性( さが) として当然のことです。

 しかし痛みや恐怖にとどまらず総じて非日常は、日常の裏返しとして必ず存在するものです。

 必ず存在する非日常を意識し日常をいかに過ごすかが、自分自身を守る、いわゆる護身だと思います。

 昨今のコロナ禍に象徴されるように、非日常は人間性が浮き彫りとなります。

 日常的に護身が優れている人は、人間性が優れていると思います。

 護身としての意識が高まる、特殊な習い事としての空手でなければと思います。

タイムトラベル 9.5.2020鴨島道場

 土曜日(9/5) の鴨島道場。

 選手クラス1 部(15 時45 分~16 時45 分)


9.5.2020選手クラス1部

 少年部クラス(17 時~18 時)


9.5.2020鴨島道場 少年部クラス

 選手クラス2 部(18 時15 分~19 時15 分)


9.5.2020選手クラス2部

 一般部クラス(19 時30 分~20 時30 分)


9.5.2020鴨島道場 一般部クラス

 居残り稽古(21 時~21 時30 分)


9.5.2020鴨島道場 居残り稽古

 

 今、読んでいる本の一文に「筋肉はタイムマシン」という記述があります。

 加齢による老化ともに、だんだんと若い頃のような動きができなくなるのが常ですが、筋トレで鍛えた筋肉は加齢によっても若い頃の動きを維持でき、老化の流れをコントロールできるといった意味です。

 筋肉がタイムマシンならば、私にとってスパーリングは、筋肉というタイムマシンを使ったタイムトラベルです。

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 試行錯誤によってこまめに鍛えたフィジカルは若い頃と変わらない感覚の動きをもたらし、また時間軸は自身の感覚にとどまらず、スパーリングで型の動きができた時は型を創始し、受け継いできた先人とのリンクを感じ、今までにない動きができた時は、自身の進化による未来を感じます。

 今後もフィジカル強化に勤しみ、ちょっと大げさな表現ですが、タイムトラベルを楽しみたいと思います。

発信と受信 9.4.2020徳島市加茂道場

 昨日(9/4) の徳島市加茂道場。

 少年部クラス(18 時30 分~19 時30 分)

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 一般部クラス(19 時45 分~20 時45 分)

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 居残り稽古(21 時~21 時30 分)


9.4.2020徳島市加茂道場


 私は少年部クラスでの型稽古では、型の順番をほとんど説明しません。

 順番はできる人を、見て覚えるように指導しています。

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 自分で覚えることを促す方が道場生の覚えは良いですが、昨日の少年部クラスでは自分で覚えることプラス、できる人の中で誰が上手いかを見て、上手い人の真似をするように指導。

 そう指導すると順番があやふやな子はできる人の見極めに目が動き、できる子は見られる事を意識し、いつもより丁寧に型を行っていました。

 昨日のブログで書いた正しい情報の発信と受信、空手の稽古からその意識を養っていけるかと。

情報の正誤の見極め 9.3.2020美馬道場

 昨日(9/3) の美馬道場。

 1 部クラス(19 時~20 時)

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 2 部クラス(20 時15 分~21 時15 分)

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 ジャンルを問わず格闘技選手が技術解説をしているyoutube は相変わらずよく見てますが、最近、非常に勉強になったのボクシングの内山高志選手がタレントの武井壮さんに指導している動画です。


【内山高志×武井壮】衝撃!脅威!百獣の王の身体能力にKOダイナマイト・内山も驚愕!クマ殺しパンチ習得👊年末メイウェザー戦⁉

 特に5:20 頃から始まる内容は、興味深いものです。

 パンチの威力となる推進力を体のひねりで起こし、ひねりによる推進力が相手に向かって逸れないように前足で力の流れを定める、と私は解釈させていただきましたが、前足の使い方、特に前足を内側に向け力の流れを強固に定める点は感嘆しました。

 私が実践、指導している突きの理論とは正反対ですが、一般的に体の捻りを力の源とする人は多く、一般的に受け入れやすい方法として大いに参考にさせていただきたいと思います。

 また7:50 頃に話してるパンチを打つ距離について相手に近づいて打つことを戒めていますが、私も指導でよく口にすることです。

 フルコン空手の選手は競技の特性上、特に相手に近づいて突きを打つ傾向がありますが、離れた距離で突きを打つ選手が増えればフルコン空手の競技レベルはもっと高まるように個人的に思います。

 最近は情報が氾濫し、受信者の正しい情報の選択が求められていますが、どのようなジャンルでも発信者の実績が情報の正誤の見極めの大きなポイントになると思います。

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 実績のある選手の情報を鋭意収集し、指導の幅を広げていきたいと思います。