空手のススメ、徳島の田舎道場から

written by 逢坂祐一郎(新極真会 第8回世界大会 2位)

本分を提示する場所。 9.10.2020美馬道場

 昨日(9/10) の美馬道場。

 1 部クラス(19 時~20 時)

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 2 部クラス(20 時15 分~21 時15 分)

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 人の行動や継続において〝面白くないとできない〟〝楽しくないと続かない〟とのフレーズをよく耳にします。

 確かに人の心理の的を得る、合点のゆくフレーズと思います。

 しかし、その種類にもよりますが、愉悦のみを行動・継続の動機やモチベーションに掲げる風潮には個人的に違和感、ひいては危機感を覚えます。

 個人的に愉悦のみを行動・継続の原理とすることは、その行動・継続の進むべき道の本質を曲げ、自分自身の本分を喪失する危険性を多いに孕むように思います。

 先日、隣県にて痛ましい事件が起こりましたが、かの事件の根本には容疑者が享楽に耽り、親としての本分を見失ったことに問題の根底があるように思います。

 人の行動・継続には、自分が〝どうあるべきなのか〟本分としての自分を認識し、そしてそれを見失ってはならないと思います。

 本分をわきまえた人で構成される社会であるために、社会には厳格に自身の本分を提示する場所が必要のように思います。

 空手道場は、その場所の一旦を担うべきであるように個人的に思います。