空手のススメ、徳島の田舎道場から

written by 逢坂祐一郎(新極真会 第8回世界大会 2位)

従順な装いと、真に真面目な有り様。


 昨日(10/1)の徳島市加茂道場、


 少年部クラス、

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 一般部クラス。

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 少年部クラスでは1時間の稽古時間のうち、30分前後経過あたりで休憩を取ります。


 休憩時に水分補給をして次の稽古に備えてサポーターを装着するのですが、昨日の稽古では2/3の道場生がサポーターを装着し次の稽古のために整列しているのに対し、おしゃべり等でサポーターを付けていない道場生が…。


 昨日はサポーターを付けていない道場生の装着、整列を待たずに稽古を進めました。


 私は怒鳴ったり、体罰等の恐怖で道場生を私に対し従順にさせようと思いません。


 しかし、稽古に対して真摯であることを求めます。


 個人的に恐怖による従順は、従いながらも内心、下を出しているような〝従順の装い〟が起こりやすいように思います。


 それに対し、真摯は文字が示すが如く〝真に真面目〟な有り様です。


 昨日は道場生に、稽古に対しての真摯さを促すため、何も言わず、そして待たずに稽古を進めました。


 また稽古に対する真摯さは、自律(他からの支配・制約などを受けずに、自分自身で立てた規範に従って行動すること)を育むものと思います。


 自律という点において稽古に対する真摯さは、従順な装いの対局にあると思います。


 何も言われずとも、休憩時にサポーターを素早く装着し、次の稽古のため整列する道場生の姿には、まさに〝自律〟を感じます。


 昨日、稽古に置いて行かれた道場生には、先に稽古する道場生に稽古に対する真摯さ、自律の違いを感じ取って欲しいと思います。

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 そして何よりも、彼らとの組手における〝差〟は、稽古での真摯、自律の差にあることを感じ取って欲しいと思います。