「普段、アドバイスしている後輩に恥ずかしい試合をしなかったが気になる」と、先日の徳島錬成大会に出場した道場生が話していました。
自分が「口先だけになっていないか」を気にしてのことだと思いますが、私は非常に良い心の持ちようだと思います。
また口先だけが格好悪いとの認識があるから自省するのだと思いますが、このような心の持ちようは強くなるために欠かせないものです。
先日ある企業の部下を抱える立場の方が「空虚な自信がある若者が多い」とお話されていましたが、口先だけが格好悪いとの認識はその対極にあるように思います。
後輩の前で戦う姿を見せるだけで口先ではありませんが、道場生には後輩の目を意識する心を大切に精進を重ねて強く、そして社会で有用な人間になって欲しいと思います。
さて、この話、私の中では上記だけでは終わりません。
上記の道場生が先輩的立場になって後輩の目を気にするということは…
小学生時代等の後輩的立場の時は自分が先輩に向けての目を持っていた訳で、アドバイスをしてくれる先輩の実力を見ていたのだと思います。
その先輩への目の延長上には当然、私への目もあったと思います。
日本は儒教文化の影響を色濃く受け、年長者やその道の権威者を尊重します。
年長者や権威者への尊重はとりあえずは良いとして、盲目的な尊重は道を誤ります。
年長者や権威者の本質を見る目が大切なように個人的には思います。
上記の話は年長者や権威者であるだけでは、子ども達の目はごまかせられないことを物語っていると思います。
子供たちは本質を見抜く目を持っています。
私は指導者という年長者や権威者の立場にあって、その眼鏡に叶うように精進しなければと思います。
昨日の徳島市加茂道場
少年部クラス(18 時30 分~19 時30 分)
一般部クラス(19 時45 分~21 時)
3.10.2021 記