一昨日の日曜日 (10/29) は昇級審査会及び支部内強化稽古でした。
先日、私も昇段審査を受審しましたが、18 年ぶりに受けた審査では、とても気持ちが引き締まりました。
空手の審査は、各項目において手の位置、足の位置などの正しい基準があります。
受審者は、その基準を理解し、身に付けなければなりません。
空手の審査は基準どおりに審査項目を行う〝基準に自分を正す〟ことが必要ですが、基準に自分を正すことによって気持ちは引き締まり、その引き締まりが新たな級位、段位での稽古意欲となるものです。
現代社会では基準が多様化され、様々な個人の基準の許容範囲が広がってきました。
個人の基準の許容の広がりは LGBT などに代表されるものに思いますが、しかし社会には個人の基準よりも優先すべき、社会的な基準があります。
それは「人の物を盗むことは許されない」などといった、絶対的な社会の基準です。
個々の基準は、絶対的な社会基準のうえに許容されるべきだと個人的に思います。
個々の基準の許容の広がりは〝やさしい社会〟としての社会の進展とされますが、個々の基準は〝社会の絶対的基準に自分を正す姿勢〟を身に付けてこそ、社会的に許容される基準となり得るとも思います。
自分の社会における絶対的基準を正さずに自分の基準を認めてもらうように主張することなどは、社会を構成する重要項目である〝人への思いやり〟を欠くもので、社会の混乱を招くものだと思います。
空手の審査における基準は絶対的なものですが、新極真会徳島西南支部の道場生には、空手を通して〝基準に自分を正す〟姿勢を身に付けて欲しいと思います。
昇級審査を受審した道場生、支部内強化稽古に参加した道場生の皆さん、また付添いの保護者の皆様もお疲れ様でした。
審査に協力いただいた黒帯の皆さんも、ありがとうございました。
さて話はうって変わりますが、下の添付動画は先日の居残りスパーリングでの返し技です。
また、次の下の添付動画は私が目標とする先人の動画ですが、上の添付動画の返し技が出来た時「先人の添付動画の最後の動きに近いもの」と一瞬、うぬぼれに思いました。
私が目標とする先人は、ブログで何度か取り上げてきた、昭和の剣聖と称された「持田盛二」十段範士 (1885-1974) です。
添付動画の時の年齢が 70 歳であり、80 歳を過ぎても稽古を続け、現役選手を寄せ付けなかったと言われます。
一瞬「持田範士の動きに近づいたか」と思いましたが、後で動画を見比べてみると持田範士のように足が動いていません。
「まだまだ」と、思い知らされました。
持田範士のように、高齢になってもスパーリングをすることが私の目標の一つです。
先のブログで〝大きなスケール感で自分を計る〟といったことを書きました。
若い頃は世界大会を目指し、世界の舞台を自分のスケール感としてきた私ですが、選手を引退した今の私にとっての〝大きなスケール感〟とは、昭和の剣聖を基準とするものです。
若い時は海を越えて、国境を越えてのスケール感でしたが、今は時を越えたスケール感です。
持田範士は歴史的な偉人であり、畏れ多いスケール感かもしれません。
しかしスケール感を大きく持つことは謙虚さとなるもので、謙虚に持田範士を動きと自分の動きを見比べることによって自分の未熟さを知り、その未熟さが稽古意欲となっています。
動画の持田範士は 70 歳、動画の今の私は 51 歳。
19 年かけて「まだまだ」と思い知らされた、足の動きを身に付けたいと思います。
< お知らせ >
次の日曜日 (11/5) に美馬市脇町のうだつアリーナで行われる「あつまれ !! 元気キッズ」というイベントで、新極真会徳島西南支部のブースを設けます。
ブースでは親子カラテ教室、少年部稽古の見学会、少年部演武、ミット蹴り & 杉板試し割り体験会を行います。
ご都合よい方は、ぜひご観覧にお越しください。
また親子カラテ教室、ミット蹴り & 杉板試し割り体験会の定員には、まだ余裕があります。
親子カラテ教室では、新極真会徳島西南支部の少年部稽古で取り組んでいる〝聞く力〟〝見る力〟などの認知能力を高めるトレーニングを親子で楽しく行える内容となっております。
このブログをご覧いただいている、お子さんの習い事に空手を検討されている方で、ご都合のよい方はぜひご参加ください。
また。新極真会徳島西南支部の保護者様の参加も大歓迎です。
普段見学されている稽古とは、雰囲気の違うカラテ教室となっています。
興味のある保護者様は、ぜひご参加ください。
申し込みは、下記添付の美馬市のホームページのからお願い致します。
10.31.2023 記