昨日(10/10)の美馬道場、
合同クラス、
居残りクラス。
空手は人格形成に寄与するものです。
その中では組手・スパーリングは、空手の人格形成の核となる人間関係を構築するものと思います。
ブログで良く書くことですが、フルコンタクト空手の組手・スパーリングには痛みと恐怖が伴います。
痛みと恐怖の実体は、人と人の〝力の差〟です。
〝力の差〟を感じるに及び、〝力の差〟をどう捉えるかが人間関係、引いては人格形成に大きな影響を及ぼすと思います。
自分より、力の弱い人をどう思うか?
自分より、力の強い人をどう思うか?
世間には実力を偽り、虚勢を持って人間関係で上位に立とうとする人もいますが、空手、フルコンタクト空手の組手・スパーリングでは力は偽りようがありません。
例え偽ったとしても、それは当人がピエロの如くそう思うだけで、実力は露呈するものです。
フルコンタクト空手の組手・スパーリングでは〝偽りようのない力〟がぶつかり合いますが、稽古の組手・スパーリングでは、まっとうな指導者は力の強い者に対して、力の弱い者への考慮を指導します。
考慮を持って、力のぶつかり合いを練磨する。
考慮は、強い者だけに求められるものではありません。
弱い者は考慮されながらも、力の差が何にあるのかを考慮しなければなりません。
強い者、弱い者、お互いの考慮は、空手における真摯さの根本の一つであると思います。
真摯さを持った空手の稽古から形成される人間関係には、上下はなくフラットであると私は思います。