空手のススメ、徳島の田舎道場から

written by 逢坂祐一郎(新極真会 第8回世界大会 2位)

〝力の差〟をどう捉えるか。


 昨日(10/10)の美馬道場、

 合同クラス、

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 居残りクラス。

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 空手は人格形成に寄与するものです。

 その中では組手・スパーリングは、空手の人格形成の核となる人間関係を構築するものと思います。

 ブログで良く書くことですが、フルコンタクト空手の組手・スパーリングには痛みと恐怖が伴います。

 痛みと恐怖の実体は、人と人の〝力の差〟です。

 〝力の差〟を感じるに及び、〝力の差〟をどう捉えるかが人間関係、引いては人格形成に大きな影響を及ぼすと思います。

 自分より、力の弱い人をどう思うか?

 自分より、力の強い人をどう思うか?

 世間には実力を偽り、虚勢を持って人間関係で上位に立とうとする人もいますが、空手、フルコンタクト空手の組手・スパーリングでは力は偽りようがありません。

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 例え偽ったとしても、それは当人がピエロの如くそう思うだけで、実力は露呈するものです。

 フルコンタクト空手の組手・スパーリングでは〝偽りようのない力〟がぶつかり合いますが、稽古の組手・スパーリングでは、まっとうな指導者は力の強い者に対して、力の弱い者への考慮を指導します。

 考慮を持って、力のぶつかり合いを練磨する。

 考慮は、強い者だけに求められるものではありません。

 弱い者は考慮されながらも、力の差が何にあるのかを考慮しなければなりません。

 強い者、弱い者、お互いの考慮は、空手における真摯さの根本の一つであると思います。

 真摯さを持った空手の稽古から形成される人間関係には、上下はなくフラットであると私は思います。