昨日(10/16)の鴨島道場、
少年部クラス、
一般部クラス、
居残りクラス。
最近読んだ本に、以下のような実験が紹介されていました。
4歳~6歳の子どもをお菓子のある部屋一人にして、お菓子を食べても良いけど15分間、お菓子を食べすに我慢できれば、さらにお菓子がもらえるという内容でした。
実験は満足感を味あうのを遅らせる能力テストであり、600人を対象に行ったところ15分間、誘惑に打ち勝って追加のお菓子をもらえた子は全体の3分の1だったそうです。
誘惑に勝てなかった子はすぐにお菓子を食べて子もいるそうですが、大半は数分は誘惑と戦ったが屈するパータンが多かったそうです。
誘惑と戦う間の子どもの行動パターンは「お菓子の皿が見えないように目を手で覆ったり」「皿に背を向けたり」「テーブルを蹴ったり」「お下げ髪をぐいっと引っ張りたり」「お菓子を小さなぬいぐるみのように撫でたり」と様々なものがあったようです。
この満足感を味あうのを遅らせる能力テストは、認知的・社会的能力とストレスへの耐性に関連するものですが、興味深いのは1960年代に行われたこの実験は数十年後に追加調査が行われたことです。
追加調査は子供達の親にも行われたようですが、15分間待てた子の親は青年になった我が子を「学問的・社会的能力や弁舌力が高く、合理的で注意力に優れ、計画性があり、フラストレーションやストレスにうまく対処できる」と評したとのことです。
時折、空手にフラストレーションやストレスを持っているように感じる少年部道場生を見かけます。
特にフルコンタクト空手は、フラストレーションやストレスが強いものと思います。
過度のフラストレーションやストレスは無論良くありませんが、適切なフラストレーションやストレスが子ども達の成長をより良く促すことは学説としてもあります。
適切なフラストレーションやストレス、それを設定するのは指導者ですが、それを見極めるのは保護者かと思います。
設定・見極めともに、子供たちの今にとってでなく、子供たちの将来を見据えなければと。