空手のススメ、徳島の田舎道場から

written by 逢坂祐一郎(新極真会 第8回世界大会 2位)

インステップ〝切り結ぶ太刀の下こそ地獄なれ、一と足進めば先は極楽〟

 今週、各道場の一般部クラスで行っている受け返し。


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 相手のワンツーパンチを間合いを詰めながら受け、下突きの返し、蹴りのフォロー。
 この受け返しのポイントは間合いを詰めながらの受け、そこからの素早い下突きの返しです。
 ディフェンスはステップを伴うことで、より防御力が高まります。
 ステップは後ろに下がるバックステップ、横に回るサイドステップ、そして今週稽古している前に出るインステップの 3 通りを私は指導しています。
 私が一番重視しているのインステップでのディフェンスですが、これはなかなかに難しいものです。

 どのステップとも相手の攻撃にタイミング、呼吸を合わせなければなりませんが、インステップは相手の攻撃に向かって前に出るもので、タイミング、呼吸を合わせるのに勇気がいるものです。
 その心境は大げさかもしれませんが「振りかざす太刀の下こそ地獄なれ、一と足進め先は極楽」と言った剣豪・宮本武蔵の技術的心境に通じるものと私は思います。
 インステップの〝イン〟は相手の懐に入ることですが、相手のタイミング、呼吸に合わして懐に入れれば、相手は一瞬の反応が遅れ、最大のオフェンスチャンスが生じます。
 そのオフェンスチャンスは宮本武蔵の言うところの〝極楽〟と私は思いますが、 インステップでのオフェンスチャンスは相手の反応の遅れに乗じ、そして確実に自分の攻撃を当てる距離を確保する分、バックステップ、サイドステップよりも効果的です。

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 インステップでのディフェンス、難しいですが、道場生には習得に励んで欲しいと思います。

 

 昨日の美馬道場
 少年部クラス (19 時~20 時 )

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 一般部クラス (20 時 15 分~21 時 15 分 )

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 10.22.2021 記