先日のある少年部クラス「拳をしっかり握って」と指導の最中、一人の道場生が拳を開いて、閉じる動作を数度繰り返したのを見咎めて、厳しく注意しました。
その時の彼の心情を深く問いただした訳でありませんが、私には私への指導に反してのふざけた行為と認識しました。
その時の光景を第三者が見れば、彼にすればふざけたつもりはなく、私にすれば私の一方的な思い込みと、私の非を見咎めるかもしれません。
しかし空手は相対するもの同士の心と技であり、第三者が介在するものではありません。
道場稽古では一人の指導者と複数の道場生が会しても、指導内容そのものは個人に向けてのものであり、指導者と道場生の一対一の構図が成り立ちます。
「拳を握れ」と指導する指導者の心には、見咎められるような行為はせずに、素直に拳を握るのが道場生としての心の応じ方だと私は思います。
また、そういった素直な心が、人と相対する空手の実技を高めるものとも私は思います。
空手の実技は、対する人の呼吸に乗ずる技に昇華されるものです。
人の呼吸は心の状態でもありますが、呼吸に乗ずる技は人の心に対して、自分も心で応じる稽古から身につくものです。
道場生はまず、指導者の心と対することから稽古が始まります。
道場生には素直な心で、指導者の心に対して欲しいと思います。
さて、12/5 ㈰に開催される全四国錬成大会の支部内締め切りは 11/9 ㈫となっています。
支部内締め切りが迫っていますので、出場する道場生は早めに申込書の提出をお願いします。
昨日の美馬道場
少年部クラス (19 時~20 時 )
一般部クラス (20 時 15 分~21 時 15 分 )
11.5.2021 記