〝指示待ち人間〟という言葉があります。
指示待ち人間とは「指示がなければ動かない、それ以上のことはしない人」を意味します。
指示待ち人間は一見、真面目で従順そうであっても、トータル的に会社などにデメリットを与える存在とされています。
「指示待ち人間」と言われないように努めることは、社会人における資質の一つかと、個人的に思います。
指示待ち人間の代表的な特徴は、〝主体性がない〟こととされています。
〝主体性〟とは「自らの考えや判断に基づき、責任を持って行動すること」です。
似たような意味合いで〝自主性〟という言葉があります。
主体性と自主性では、厳密的に違いがありますが、その違いは「自分の考えや判断に基づく行動に、責任が伴うかどうか」です。
自主性には責任が伴いませんが、主体性には責任が伴います。
責任を伴う〝主体性〟は、その性質上、重要な〝社会性〟ともなるものです。
昨今の空手道場の修練者は少年部、子ども達がメインである道場が大半です。
武道は社会性の修養を、その精神に含みます。
武道をうたって、子ども達を教示する空手道場であるならば、空手道場は子ども達のより良い将来のために、子ども達の主体性を高める役目も担わなければなりません。
私は空手指導者として、稽古の〝流れ〟を大切にしています。
私が指導する通常稽古では、大まかに基本稽古→移動稽古→型稽古→ミット稽古→受け返し→スパーリングといった流れで稽古を指導します。
スパーリング以外の稽古内容は細かくは毎回、大きくは毎週で変えていますが、稽古の流れは、ほぼ変えることはありません。
上記の大まかな流れ以外にも、各稽古でも流れを作っていますが、例えばミット稽古では、指定された突きもしくは蹴りの単発の打ち込み→突き蹴りのコンビネーションの打ち込み→自由に突き蹴りを組立てる打ち込みなどの流れを作っています。
私が稽古に流れを作るには理由がありますが、それは道場生が稽古の流れを読めるようにするためです。
稽古の流れを読めるようになると、当然、次の稽古で何をするのかが読めるようになります。
次の稽古を読めるようになると、次の稽古への準備などの意識が働くようになります。
私が指導する少年部クラスのミット稽古では、拳の保護のために拳サポーターを装着しますが、私の稽古の流れが読める道場生は、型稽古が終わるとサポーターを、私が何も言わずとも用意します。
こういった稽古の流れを読み、次の稽古の準備をすることなどは、子ども達の〝主体性〟を培うものに思います。
主体性は上記の通り、自分の行動に責任を伴いますが、空手の稽古における主体性にも当然責任が伴います。
空手の稽古における主体性での責任とは、〝稽古に真摯に取り組む〟ことです。
空手の稽古に真面目に、一生懸命に取り組むことは、修練者としての責任です。
その責任は、親が子どもを育てるのと同じくらい、当たり前のことです。
稽古に真摯に取り組む度合いは、修練者の技量に反映しますが、その度合いは主体性などの修練者の心ばえにも反映します。
主体性は心の働きですが、主体性からなる心の働きは、その働きが活発であるほどに、子ども達の社会性を豊かにするものです。
時折、私が道場の片付けなどをしていると、少年部道場生が自発的に手伝ってくれたりします。
彼らの手助けは、空手への主体性から生じるものに思います。
また彼らの手助けには、彼らが将来「困っている人がいれば、助けてあげれる人になる」といったような社会性も感じ取れるものです。
新極真会徳島西南支部では、稽古の流れを読むことから主体性を培い、子ども達の社会性を豊かにする稽古を教示していきたいと思います。
< ご案内 >【新極真会徳島西南支部、道場生・保護者様対象】
9/14 ㈯の鴨島道場は、以下の通りに時間変更して稽古を行います。
なお翌日のリアルチャンピオンシップ四国予選大会 ( すだち杯 )<9/15>、翌々日の兵庫県大会 <9/16> に出場する道場生は、試合に備えて以下の稽古はお休み下さい。
選手クラスはお休みです。
少年部・一般部合同クラス…18 時 30 分~20 時
居残り稽古…20 時 15 分~21 時 15 分
現在、下記の大会の申込書を配布しております。
出場希望者は指導員まで申し出てください。
11/3 ㈰…高松市空手道錬成大会 2024( 第 4 回香川県大会・併催 )
< 支部内締切…9/20 ㈮ >
11/17 ㈰…第 31 回和歌山県空手道選手権大会
< オンライン申込み・締切…10/12 ㈯ >
12/1 ㈰…徳島県空手道錬成大会 (DF2025 四国地区選抜大会・併催 )
< 締切…10/26 ㈯ >
9.10.2024 記