空手のススメ、徳島の田舎道場から

written by 逢坂祐一郎(新極真会 第8回世界大会 2位)

号令に合わせる…、タイミング、真摯な心へと。


 昨日(10/15)の徳島市加茂道場、

 少年部クラス、

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 一般部クラス。

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 我々の空手の稽古では、号令に合わせて稽古します。

 この〝号令に合わせる〟…、個人的にとても大切だと思います。

 〝号令に合わせる〟ということは、号令を掛ける人のタイミングに合わせることです。

 自由攻防のオフェンス・デイフェンスの最重要点は、対戦者のタイミングに合わすところにあります。

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 単純な話、デイフェンスは相手の突き蹴りのタイミングに、自分の防御のタイミングを合わせることが成否を分けます。

 またオフェンスの妙は、相手のデイフェンスのタイミングを外すことにあると個人的に思います。

 〝人のタイミングに合わせる〟
 号令に合わせることからも、練り上がるものだと思います。

 昨日は号令に合わせることの大切さを少年部クラスで指導しましたが、号令にはしっかりとタイミングを合わせて稽古して欲しいと思います。

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 また号令を掛けて指導していると、号令に合わせて稽古する道場生からは稽古への真摯が伝わって来るものですが、タイミングが合うか、どうかは、心の真摯さにあるかと。

平穏に暮らせる日常生活に感謝し。


 金曜日(10/11)の徳島市加茂道場、

 少年部クラス、

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 一般部クラス。

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 土曜日(10/12)の鴨島道場、

 選手クラス1部、

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 少年部クラス、

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 選手クラス2部、

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 一般部クラス、

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 居残りクラス。

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 週末、私の住んでいる地域は、ほとんど台風の影響はなく、稽古も通常どおり行いました。

 台風19号で被害に遭われた方々には、心よりお見舞い申し上げます。

 平穏な日常生活を、抗しがたい天災によって奪われるお気持ちは、如何ばかりかと思います。

 この度の災害で苦しんでいる方々のことを忘れずに、平穏に暮らせる日常生活に感謝し、自身の日々を頑張って行きたいと思います。

〝力の差〟をどう捉えるか。


 昨日(10/10)の美馬道場、

 合同クラス、

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 居残りクラス。

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 空手は人格形成に寄与するものです。

 その中では組手・スパーリングは、空手の人格形成の核となる人間関係を構築するものと思います。

 ブログで良く書くことですが、フルコンタクト空手の組手・スパーリングには痛みと恐怖が伴います。

 痛みと恐怖の実体は、人と人の〝力の差〟です。

 〝力の差〟を感じるに及び、〝力の差〟をどう捉えるかが人間関係、引いては人格形成に大きな影響を及ぼすと思います。

 自分より、力の弱い人をどう思うか?

 自分より、力の強い人をどう思うか?

 世間には実力を偽り、虚勢を持って人間関係で上位に立とうとする人もいますが、空手、フルコンタクト空手の組手・スパーリングでは力は偽りようがありません。

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 例え偽ったとしても、それは当人がピエロの如くそう思うだけで、実力は露呈するものです。

 フルコンタクト空手の組手・スパーリングでは〝偽りようのない力〟がぶつかり合いますが、稽古の組手・スパーリングでは、まっとうな指導者は力の強い者に対して、力の弱い者への考慮を指導します。

 考慮を持って、力のぶつかり合いを練磨する。

 考慮は、強い者だけに求められるものではありません。

 弱い者は考慮されながらも、力の差が何にあるのかを考慮しなければなりません。

 強い者、弱い者、お互いの考慮は、空手における真摯さの根本の一つであると思います。

 真摯さを持った空手の稽古から形成される人間関係には、上下はなくフラットであると私は思います。

〝瞬速〟明敏な心身の働き。

 昨日(10/9)の鴨島道場、

 少年部クラス、

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 一般部クラス、

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 居残りクラス。

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 昨日は10/20に告知される吉野川市長選挙に立候補される、原井元県議が稽古前に挨拶に来られました。

 原井さんは、我々新極真会全体を応援してくださる後藤田正純代議士のご紹介ですが、若くて誠実なお人柄とお見受けしました。

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 道場生、保護者の皆様、応援よろしくお願い致します。


 さて…、空手を稽古する価値、よく考えるところです。

 先日、思い至ったのは、空手を稽古する価値の一つに、格闘センスを高めることがあるように思います。

 ここでいうセンスとは才能ではなく、感覚としてのセンスです。

 幕末、剣術の三大流儀の一つとされた北辰一刀流を創始した千葉周作は、「それ剣は瞬速、心、気、力の一致」との言葉を残しています。

 北辰一刀流は、それまでの剣術が形稽古が中心だったのに対し、防具・竹刀を用いて実際に打ち合う、神秘性に偏らない合理的な指導を行い、現代剣道に大きな影響を与えました。

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 自由攻防を行う格闘技・武道においては、北辰一刀流または現代剣道と大いに通じるものがあると個人的に思います。

 千葉周作の言葉〝瞬速〟とは、自由攻防における極意であると思います。

 〝瞬速〟とは、明敏な心身の働きと個人的に解釈します。

 自由攻防の組手・スパーリングは、〝瞬速〟明敏な心身の働きである格闘センス(感覚)を高めるものと思います。

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 そして明敏な心身の働きは、思いやりに通じる人の心を察する自身の心の働き、健康に通じる自身の体を自由にコントールする身体の働きとなり、個人の社会生活を健全に保つものとも思います。

足の指を鍛える。


 昨日(10/8)の徳島市加茂道場、

 少年部クラス、

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 一般部クラス。

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 近年、子どもの運動能力が落ちていることは、広く認知されていることです。

 先頃、読んだ本では子どもの運動能力の低下は、足の指の使い方が未熟であることが一因であると書かれていました。

 足の指が使えない原因は、靴の性能が昔と比べ格段に高まり、それが逆効果となり靴の中で足の指を使わなくなったこと、そして裸足で走り回って遊ぶ、運動するといった機会が減ったためにあるとのこと。

 裸足で体を使って遊んだり、運動することは、足の指を使って正しく立つ、走る、止まるといったことを自然と身に付ける作用があるそうです。

 我々、新極真空手の基本稽古は、サンチン立ちという足の指を内側に向けた立ち方で行いますが、内側に向けた足の指が開かないように足の指で床を掴むように立つのが要点です。

 サンチン立ちは足の指を鍛える効果がありますが、基本稽古から続く稽古は、全てが足の指の使い方が重要ポイントの一つとなります。

 少年部道場生の一般的な運動能力を高めるため、足の指の指導をしっかり行いたいと思います。

子供達の集中力、〝高めさせる〟〝自分で高める〟。


 昨日(10/7)の美馬道場、

 合同クラス、

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 居残りクラス。

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 12/1㈰、愛媛県武道館で行われる四国空手道錬成大会の申込書を配布しております。

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 出場希望の道場生は、指導員まで申し出てください。


 さて…、少年部道場生・全体の集中力を、どう高めて行くか?

 私にとって指導における大きな課題です。

 稽古で気が抜けている状態を厳しく指摘し、集中力を〝高めさせる〟ことが一つの対策ではあります。

 しかし高めさせる方法は、一部の子供達はその場限りで…。

 〝高めさせる〟のではなく、子供たち全員が〝自分から高める〟方法を最近よく考えていますが、以前も書きましたが、否応無しに少年部道場生達が自分から集中力を高める稽古があります。

 それは、スパーリング・組手。

 スパーリング・組手の時は、ほとんどの子供達が真剣な面持ちでのぞんでいます。

 今のところ〝高めさせる〟方法と〝自分から高める〟方法の両方を稽古に必ず盛り込むことが、子供達の集中力を高める手段のひとつかと思います。

四国・岡山合同稽古。


 金曜日(10/4)の徳島市加茂道場、


 少年部クラス、

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 一般部クラス。f:id:osakadojo:20191007090836j:plain



 土曜日(10/5)の鴨島道場、


 選手クラス1部、
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 少年部クラス、
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 選手クラス2部、

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 一般部クラス、
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 居残りクラス。
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 そして昨日(10/6)は、愛媛県西条市にて四国・岡山合同稽古でした。


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 いつも準備していただける三好師範、野本師範代、今回もありがとうございました。


 新たに合同稽古に参加するようになった道場生達も、まだ泣きながらスパーリングをしていますが、少しずつ馴れて行っているように思います。

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 流した涙の積み重ねが、強さに変わっていきます。


 今後も頑張って参加して欲しいと思います。


 保護者の皆様もお疲れさまでした。

 
 次回は今年ラストとなり、11/17㈰、場所は昨日同様、小松体育館行です。