空手のススメ、徳島の田舎道場から

written by 逢坂祐一郎(新極真会 第8回世界大会 2位)

昨年末の格闘技大会から感じたこと

 遅ればせながら昨年末の格闘技大会について。

 個人的に一番感銘したのは所選手の試合です。

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 年の差のある若くて、強い対戦相手と対する所選手にかつての自分自身の経験を重ねる部分もありますが、技術的に共感を覚えるのが感銘の主な理由です。

 その技術的な部分が下記の添付動画。


所選手の動き

 バスターと言われる強烈な投げ技を見舞われますが、マットに叩きつけられてもそこで動きを止めず、すぐさま相手の足を取りにいってます。

 〝動きを止めない〟

 私も強烈な肘打ちで体勢を崩されても、体勢の崩れで生じた間合いを利用して左ミドルを返しています。


左ミドルの返し

 所選手は叩きつけられた跳ね返りを逆に利用するように足を取りにいっている感じがしますが、相手の強烈な技に怯んで動きを止めずに技を返す、その技の切り返しに共感を覚えます。

 私自身、動きを止めないことは若い勢いのある人とのスパーリングでの基本対策としていますが、それは競技のジャンルを超えての共通項のように思います。

 〝動きを止めない〟よくブログでも書く〝居着かない〟ことですが、居着かない動きは年齢を重ねて行くごとに必要に思います。

 若さと勢いは強さの象徴であり、競技に関してはその強さは絶対的なものです。

 自身が往時〝若さと勢い〟でベテラン選手と対戦させていただいているだけに、実感として断言できることです。

 しかし強盛な若さと勢いも年月を重ねれれば、いずれ衰えるのが定めです。

 その定めを弱体化とせず、定めに変化を伴わせ、若さと勢いとは異質の強さを競技を超えて目指す道もあると個人的に思います。

 その道は若さと勢いで戦い、その強さの衰えを実感するほどに試合経験を積んだものに切り開けるようにも思います。

 ずっと強いままでいられることは、空手の魅力を高める一つの可能性と思います。

 私たちの世代は整備された大会が頻繁に開催され、幸いにも試合を多数経験できた世代です。

 はばかりながらその世代の端くれとして、年齢とともに変質を伴う強さを探求していきたいと思います。


 昨日の指導

 やわらかカラテ(15 時30 分~16 時30 分)


やわらかカラテ1.15.2021

 徳島市加茂道場少年部(18 時30 分~19 時30 分)


徳島市加茂道場少年部1.15.2021

 徳島市加茂道場一般部(19 時45 分~21 時)


徳島市加茂道場一般部1.15.2021

 居残り稽古(21 時~21 時30 分)


徳島市加茂道場居残り1.15.2021

 1.16.2021 記