一昨日の日曜日 (3/26) は、新極真会徳島北東あわじ支部さんとの徳島合同稽古でした。
4 月、5 月は四国大会 (4/16)、兵庫県大会 (4/30)、神武杯 (4/30)、オアシス杯 (5/14) と大会ラッシュです。
各大会に出場する選手強化のために、北東あわじ支部の前川師範と徳島合同稽古を企画しました。
参加された皆さん、お疲れ様でした。
また保護者の皆様もお疲れ様でした。
徳島合同稽古は後 2 回行います。
4/2 ㈰…鴨島東中学にて 10 時 15 分~12 時 15 分 < 道着着用・昇級審査会の後の支部内強化稽古を徳島合同稽古に変更、スパーングのみの稽古です。>
4/7㈮…徳島県立中央武道館・柔道場にて18時45分~20時45分<道着着用・同日の徳島市加茂道場は徳島合同稽古に代替えします。初心者にも出来るミット稽古も行います。
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上記の大会に出場しない道場生の参加も、もちろん OK です。
都合の良い道場生は、頑張りましょう !!
さて徳島合同稽古は、たいてい最初に 10 分のランニングを行った後、参加者を学年、年齢別に分け、それをさらに小学生以下、中学生以上の 2 グルーブに分け、2 グルーブ入れ替えで稽古時間 2 時間の間、ずっとスパーリングを行います。
ハードなスパーリングのみの稽古となりますが、今回は以下の 4 点を稽古前に諸注意として参加者に伝えました。
1. 対戦相手が泣き出したら手加減をすること。
2. 泣いてしまった参加者は十分に休んで落ち着きを取り戻し、落ち着いたら、なるべくまたスパーリングを再開すること。
3. 怪我をしたら無理をせずにスパーリングを中止すること。
4. 反則をしない組手を心がけること。
諸注意の 1、3、4 は道場生にも、よく話していることですが、2 は初めて伝えたことです。
ハードなスパーリングで泣くのは、小学生・中学年以下でよく見られる光景です。
子どもに限らず、人が〝泣く〟という現象は一種の平常心の乱れのように思います。
子どもはスパーリングの痛み、苦しさで平常心が乱れて泣いてしまうのだと思います。
ハードなスパーリングで泣いてしまう子どもの気持ちはよく分かりますが、泣いてスパーリングを止めてしまえば、それまでです。
泣いたままスパーリングを止めてしまえば、強くはなりません。
厳しいですが、それは強くなるための現実です。
我々の空手のスパーリングでは、泣いてしまって途中でスパーリングを中断しても、気持ちを落ち着かせ、平常心を取り戻し、また続けることで強くなります。
泣いても平常心を回復させ、スパーリングを続ける〝平常心の回復〟。
筋肉にトレーニングでダメージを与え、それを回復させることで筋肉を強くするように、乱れた平常心も回復させることで、乱れる前の平常心より強くなるものと私は思います。
〝平常心〟は人の強さを表す一つの目安と思います。
我々の空手では、子どもは保護者のサポートのもとスパーリング、また試合などの勝敗が伴う組手を行うことが多いものです。
保護者の方にはスパーリング、組手で泣いてしまったお子さんには、叱ってスパーリングを続けさせるのではなく、十分に気持ちを落ちつかせてスパーリング再開のサポートをして欲しいと思います。
スパーリング、組手で泣いて平常心が乱れたお子さんの平常心を回復させること、その回復こそが保護者の方が望む、お子さんの強さになることをご理解いただきたいと思います。
話が変わりますが、現代では色んな業界で人手不足が問題視されています。
人手不足の原因の一つは、若者がすぐに仕事を止めてしまうことにもあるそうです。
先日聞いた話では、新卒の社員が止めて、その母親が会社に文句に言いに来たことがあったそうです。
ブラック企業と言われる会社もあるので、辞めるべき会社もあると思います。
しかし聞いたその話では、新卒社員が止めた原因は、会社に問題があるのではなく、止めた社員の平常心の乱れにあるように感じました。
平常心が乱れて会社を止めても、平常心を取り戻し、新たな職場で頑張れば、それは当人の成長に繋がり良いことだと思います。
しかし母親が会社に文句を言ったりすることは、平常心の回復をサポートするものでなく、逆に回復の機会を喪失させるもののように私は思います。
平常心は合同稽古に伝えた 4 点全てに通じるスパーリング、またスパーリングのみならず空手そのものにおいて最も大切な心構えの一つです。
空手の指導者として、子ども達には平常心を強く培う指導をしなければと思います。
平常心は乱れても、回復させれば強くなります。
空手の指導者として、平常心の乱れを否定しないことを稽古の根幹として、子ども達の心、そして体を強くし、社会の人材へと導いて行きたいと思います。
3..28.2023 記