先週の水曜日 (3/27) は、新極真会岡山東支部のシズクちゃんが出稽古に来てくれました。
当支部のミツキちゃんと大会、四国・岡山合同稽古で仲良くなった縁での出稽古ですが、こういった縁が生まれることは空手指導者として嬉しく思います。
一緒に稽古した道場生も大いに刺激を受けたようですが、シズクちゃん、出稽古に来てくれてありがとうございました。
また、ぜひ来てください。
保護者様も遠方よりの同行、お疲れ様でした。
また先週の日曜日 (3/31) は支部内強化稽古 (9 時~12 時 ) を行いました。
前回の支部内強化稽古 (3/20) より、それまで年齢で 2 クラスに分けていた支部内強化稽古を 1 クラスにしました。
参加制限も設けませんでしたが、当支部の強化稽古は試合に勝つための特別稽古です。
試合に勝つためには、自分を追い込むような稽古が必要です。
試合に挑戦する道場生には、その認識をして欲しいと思いますが、自分を追い込む稽古とは、内心「やりたくない」と思うような稽古です。
自分を追い込む稽古ができる道場生は、当支部ではまだまだ少ないのが現状です。
しかし、わずかながら中高生を中心とした道場生は、稽古で自分を追い込むことができます。
そのわずかの道場生の稽古姿勢に、多くの道場生が感化されることを意図したのが、支部内強化を統合した一番の理由です。
自分を追い込む稽古は、人から追い込まれるのではなく、文字取り、自分で自分を追い込むことがベストです。
年齢に応じた追い込み方がありますが、試合に挑戦する道場生には、自分を追い込む姿勢を身に付けて欲しいと思います。
参加した道場生の皆さん、お疲れ様でした。
付き添いの保護者の皆様も、お疲れ様でした。
さて先日、徳島新聞の朝刊に、下の添付画像の記事が掲載されていました。
同校は私が住む徳島県西部に位置し、過去、全国的に一大フィーバーを巻き起こした野球の強豪校だけに、個人的にちょっとショッキングな記事に思いました。
スポーツ指導者のハラスメントは、今や日常的にあるものです。
報道で知るスポーツハラスメントには、報道で知るだけでも指導者の思い上がりなどが原因に思える事案が多いものですが、この記事に報道されるハラスメントは、一概に指導者の非と断定されるものではないように個人的に思います。
新聞記事だけでは実情はうかがい知れないように思うこの事案ですが、複雑な背景があるように思われるこの事案は指導者、生徒、そして保護者などの第三者の三者間に精神的苦痛への認識の違いがあるのが遠因の一つに思います。
スポーツ競技における精神的苦痛。
私は元武道競技者ですが、武道、スポーツに限らず、そもそも競技で勝利を目指すには、練習での精神的苦痛は必要と私は思っています。
精神的苦痛である「やりたくない」と思うようなハードな練習なくして、競技で勝つための強さは身につきません。
往年の強豪校とはいえ、今でも競技野球に専心的な問題になっている同校野球部の練習においては、勝つための精神的苦痛は同校野球部の前提条件的に昔から存在していたように思います。
また競技を通して経験する精神的苦痛を乗り越え、それから身につく強さを人生に反映させることは、競技の重要な意義となるもので、その点においては練習での精神的苦痛は肯定されてしかるべきに個人的に思います。
なぜ、同校において精神的苦痛の認識の違いが生じたのかを勝手に思うに、指導者においては精神的苦痛の与え方や伝え方に不備があり、生徒、第三者においては受け取り方への浅はかさがあるように思います。
私は現在空手指導者ですが、我々の空手は競技が盛んなため試合に挑戦する道場生には、勝利を目指して、精神的苦痛である「やりたくない」と思うようなハードな稽古を指導します。
私も指導者として、生徒である道場生に精神的苦痛を与えますが、その与え方には私なりに細心の注意をしています。
注意は多岐に及びますが、私が道場生の名前を敬称を用いて呼び捨てにしないのは、その注意の一つです。
また強くなるためには精神的苦痛が必要なことを、ただ単に至当の事実として伝えるようにもしています。
私が注意を払う道場生への精神的苦痛の与え方、伝え方は、敬意を持って道場生に接することで、威圧的でなく厳格的に強くなるための至当の事実のみを与え、伝えることに集約されるものです。
強くなるために精神的苦痛は必要ですが、それを名目にした単なるハラスメントに過ぎない指導者による精神的苦痛も、先に「スポーツ指導者のハラスメントは、今や日常的」と書いたように昨今は多いものです。
単なるハラスメント、精神的苦痛はそれこそ拒絶すべきものですが、精神的苦痛は、人を強くするなどの人を成長させる有益なもの、人の精神に害をなす有害なものなど、元来、是非に別れて多様に分類されるものに思います。
感じた精神的苦痛が、有益か、有害かは、本来は感じた本人、または当人が子どもであれば保護者などの第三者が見極めれるものと思いますが、昨今、精神的苦痛は一緒くたにされ、精神的苦痛は全て有害とする浅はかな風潮があるように思います。
実際のところ社会に不適切であり、当人のためにも改めるべきことが個性とされ、多様性の重視の名目でそういった個性が看過されるといったことは、現代社会ではよくあることのように思いますが、上記の風潮はその余波にも思います。
指導者が生徒のために改めるべきこととして与えた精神的苦痛であっても、受け止める側の生徒が改めるべき自分を受け止めず、浅はかに単なる精神的苦痛としてしまうようなことが、精神的苦痛の多様性を喪失させているように思いますが、そういったことが指導者と生徒、または第三者の間に精神的苦痛への認識の違いを生むものに思います。
多くの物事で多様性の本質が、浅はかな多様化よって喪失しているように思う現代社会ですが、新極真会徳島西南支部では、元来、多様である精神的苦痛の良質成分である
「No pain, no gain」( 痛みなくして得るものなし )
この強くなるための至当の真理を標榜し、稽古における良質な精神的苦痛を精製、提供していきたいと思います。
< ご案内 >【新極真会徳島西南支部、道場生・保護者様対象】
次の日曜日 (4/7) は、型特別稽古 (9 時~10 時 15 分 ) 及び審査会 (10 時 30 分~12 時 30 分 ) です。
型特別稽古では従来カンクウ、スーシホを行うように案内しておりますが、四国大会の指定型になっているサイファ、ゲキサイ小も同時に行います。
四国大会の型部門出場者でサイファ、ゲキサイ小が指定型になっている道場生で都合の良い人は参加してください。
なお審査会の昇級者の組手審査は、通常稽古のスパーリング形式で行います。
5 ラウンド ×3 セットなど、進行時間に合わせてラウンドとセット数を設定します。
組手審査のスパーリングでは、受審者以外の参加も OK です。
型特別稽古の参加者など、都合の良い道場生は参加してください。
4.2.2024 記