空手のススメ、徳島の田舎道場から

written by 逢坂祐一郎(新極真会 第8回世界大会 2位)

カウンターが使えるようになるには

 土曜日の選手クラス2 部と居残り稽古では、私もスパーリングに混じるようにしています。

 スパーリングに混じる一番の理由は、自分の技術が衰えないように確認するためです。


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 添付動画はカウンター、武術的に〝先〟と言われる技術ですが、相手が踏み込んで来るところに突きを合わせています。

 空手の稽古には基本、移動、型と一見、実際の組手・スパーリングの動きと違う動きを稽古しますが、その稽古の意味を私は自分スパーリングの動きから抽出し指導しています。

 例えば上記のようなカウンターは、合わせる突きにモーション( 予備動作) があればカウンターのタイミングで突きを打つことが出来ません。

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 カウンターは突き、または身体全体のモーションを消すことが肝心となってきますが、基本、移動、型はモーションを消す動き作りに適しており、カウンターを習得するためのアプローチになります。

 基本、移動、型稽古ではモーションを消すように行うことを時折、口頭で指導し、手本としては毎回示しています。

 他にも実際の組手の技術の要素となる基本、移動、型の要点は多々ありますが、道場生にはその要点を吸収して欲しいと思います。

 また私は自身のスパーリングから抽出する基本、移動、型の要点が、本来の空手に沿うものと確認して指導しています。

 その確認方法はフルコンタクト空手の競技ルールのみで使える技術でないことを、フルコンルール以外のスパーリングで検証しているからです。


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 添付動画のカウンターは、先の上記のカウンターと同質ものです。

 技術の確認を怠らず、指導内容を深めて行きたいと思います。

 

 < 支部内連絡>

 次回の徳島合同稽古は以下の通りです。

 日時…7/25、小4 以下(9 時~10 時30 分)、小5 以上(11 時~12 時30 分)

 場所…鴨島東中学・武道場

 ※今回は時間がいつもより1 時間早くスタートしますので、よろしくお願いいたします。

 

 土曜日の鴨島道場

 選手クラス1 部(15 時~16 時)

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 少年部クラス(16 時15 分~17 時15 分)

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 選手クラス2 部(17 時30 分~19 時)

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 一般部クラス(19 時15 分~20 時30 分)

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 居残り稽古(21 時~21 時30 分)

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 7.12.2021

色帯時代、組手レベルが上がったことを実感した練習法

 昨日の徳島市加茂道場一般部クラスの受け返し。


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 仕掛け手が受け返し棒に突き、蹴りを指示する合間にランダムに上段、中段、下段に攻撃、返し手はそれをディフェンス。

 自由攻防の度合いを高めた受け返しとなりますが、最近、一般部クラスでよく行っています。

 私が色帯時代、受け返しを重点的に反復したお陰で組手のレベルが上がった実感を得ました。

 一般的な約束組手よりも実際の組手の攻防に近い、受け返しという概念そのものは、当時の極真空手の2 大名門支部出身の方に教えていただきましたが、その画期的な練習方法に当時は衝撃を受けました。

 当時の極真空手は選手層が最盛期として厚く、そこで2 大支部の一角として抜きん出る理由の一端が画期的な練習にあるものと感嘆し、のめり込むように練習しました。

 今、受け返しは私の指導の中核の一つになるものですが、道場生には習熟して欲しいと思います。

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 また組手は時代を経るごとに様々な要因が起因し、空手全体の組手レベルが上がっていくものと思います。

 道場生の組手レベルを上げるために、時代に見合った画期的な練習方法を模索していきたいと思います。


 さて毎週金曜日は青柳さんでのランチ。

 昨日は焼肉定食ごはん大盛り。

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 昨日も完食でした。

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 昨日の指導 

 やわらかカラテ(15 時30 分~16 時30 分)

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 徳島市加茂道場少年部クラス(18 時30 分~19 時30 分)

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 徳島市加茂道場一般部クラス(19 時45 分~21 時)

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 7.10.2021 記

いじめ、空手の指導者として思うこと

 昨日、とあるボランティア相談員就任の依頼を受けました。

 受けるか、どうか、まだ結論は出していませんが、私が空手の指導者であることからの依頼でした。

 預かる相談内容にいじめがあるのに気持ちが動いていますが、いじめに関してはこれまで〝される側〟、また〝する側〟の相談を何度か受けたことがあります。

 いじめは色んなケースがあり、また深刻度も違い、容易に解決策を見出せるものではないデリケートな問題です。

 容易に安易な解決策が見出せないいじめですが、これまで関わってきた事例から鑑みるに、解決にあたり周囲のものはいじめの当事者間の心情をよく見極めることが大切なように思います。

 当事者間の心情は複雑で、その見極めは一つの観念では捉えられない難しいものですが、人の心情を理解する根底として、空手を指導していて見えるものがあります。

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  それは、人は誰しもが心の弱さを持っているということです。

 空手は組手において強さ、弱さが明確になるものです。

 組手の強さは、弱さは端的にはフィジカル的なものですが、それは稽古へのメンタル的な取り組みが反映されたものであり、長年空手を指導しているとフィジカル的な強さ、弱さの内面にはメンタル的な強さ、弱さが内在しているのが見えてきます。

 そして強さとは、自分の弱さを克服して生じるものと、まざまざと実感します。

 私自身、競技者として空手を取り組んでいた中で「今日は稽古したくない」、強い選手との対戦で「試合から逃げ出したい」などと、自分の心 の弱さに直面してきました。

 心の弱さに関しては実体験も踏まえてきましたが、心の弱さは否定されるべきものではありません。

 自分の心の弱さと向き合うことは、大いなる成長への可能性も秘めていると個人的に思います。

 誰もが心の弱さを持っており、周囲としてその弱さを理解し、受け止める空手的な人の接し方から、いじめに関してはばかりながら提言できることはあります。

 相談員の就任、考えたいと思います。

 

 さて話は変わりますが、

 入浴剤と

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 お酒をいただきました。

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 昨日、使わせていただき、飲ませていただき、心身ともに癒されました。

 週末は毎週ハードですが、癒された身体で乗り切ります。

 

  昨日の美馬道場

 少年部クラス(19 時~20 時)

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 一般部クラス(21 時15 分~21 時15 )

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 7.9.2021 記

楽しさから生じる集中力、集中力から高まる身体の動き

 集中力は身体の動きを高めます。

 私も道場生への指導、または試合でのセコンドで「集中!!」と、よくハッパをかけるものです。

 昨日は空手エクササイズ・ストライクフィットネスでのレッスン、レッスンの最後のメニューはスパーリングです。


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 昨日も、お二方とも鋭い動きを見せていました。

 「大人気ない」と時折ご指摘を受けたりしますが、結構本気のディフェンスをしています。

 しかし、予想以上の鋭い動きでパンチを被弾する回数も増えてきました。

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 鋭い動きの源が〝集中力〟であることは動画から見て取れると思いますが、その〝集中力〟の源が〝楽しさ〟であることも動画から伺えると思います。

 スパーリングはやり方次第では楽しいものであり、楽しいスパーリングそのものは全身運動による優れたフィットネスになり得ると個人的に思い、ストライクフィットネスを考案しました。

 フィットネスとは健康を念頭においた運動を意味しますが、コロナ禍の世相も相まって最近フィットネスという概念に着目しています。

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 「これからの社会、フィットネスがもっと広まるべきではないか」とも思いますが、空手からフィットネスを抽出し、ストライクフィットネスを楽しくて、質の良い空手エクササイズとして練っていきたいと思います。

 

 昨日の鴨島道場

 少年部クラス1 部(17 時45 分~18 時45 分)

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 少年部クラス2 部(19 時~20 時)

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 一般部クラス(20 時15 分~21 時30 分)

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 7.8.2021 記

ディフェンスの未熟な一因、構えが未熟なこと

 昨日の徳島市加茂道場一般部クラス、約束組手の受け返し。

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 ステップインして打ってくるワンツーをバックステップしながら捌き、下段回し蹴りの返しを。

 しっかり構えることを重要ポイントとして指導しましたが、しっかり構えるとは拳から胸、腹の空間をしっかり作ることを意味の一つします。

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 この空間を私は〝ディフェンスゾーン〟と称していますが、昨日の受け返しではこのティフェンスゾーンに侵入してきた突きに反応することを意識するように指導しました。

 ディフェンスゾーンを意識することで、ディフェンスゾーンを感覚として身にまとい、相手のオフェンスにゾーン感覚を働かせて応対していくのが、ディフェンスのあり方の一つと私は思います。

 ディフェンスの未熟な人はディフェンスゾーンの感覚が未熟であり、基本的なディフェンスを構築する構えが拳を胸に付けるように構え、未熟であることがよく見受けられます。

 拳を胸に付けるように構えると、上記のディフェンスゾーンとなる空間は構築されず、ディフェンスが機能しないのは当然です。

 道場生にはしっかり構えることを意識して欲しいと思いますが、構えにおいて私は稽古の折々に見本を示しています。

 構えは組手が上手くなれば、それぞれの色を付けても良いですが、道場生には示す見本を基本として稽古では忠実に構えて欲しいと思います。

   

 昨日の徳島市加茂道場

 少年部クラス(18 時30 分~19 時30 分)

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 一般部クラス(19 時45 分~21 時)

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 7.7.2021 記

子ども達の運動能力を高める空手の稽古、スネ受け

 昨日の美馬道場少年部クラスの受け返し。


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 足に打たれる受け返し棒を下段回し蹴りに見立ててスネ受け、顔に打たれる受け返し棒を上段回し蹴りに見立ててその場で受けてからの、上段回し蹴りの返し。

 受け返し棒を使っての受け返しでは、スネ受けをよく行います。

 スネ受けは片足立ちになる運動ですが、その反復で単なるディフェンス技術の習得のみならず、片足立ちによってバランス力を高めるファンクショナルトレーニング( 身体の機能を高めるためのトレーニング) としての狙いもあります。


 片足立ちは体幹部分の重心を足を上げない方の足である軸足に載せる動作であり、その運動を成立させるには2 パターンあります。


 1 つは動画手前の白帯の男の子に見られるように、重心を軸足に移動させるパターン。


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 もう1 つは、同じく動画手前の白帯の男の子に見られるように、軸足を重心に移動させるパターン。


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 ディフェンス技術のスネ受けとしては、重心を軸足に移動させるパターンが望ましいですが、ファンクショナルトレーニングとして両パターンを身体にしつける方が望ましいと思います。

 空手のみならず身体運動は重心移動、シフトウェイトの巧拙よって運動効率の差が大きく違ってきます。

 若くて身体が強く、存分に動ける時には、シフトウェイトの巧拙の差は勢いで運動効率のごまかしが効くものですが、加齢とともにそのごまかしは効かなくなります。

 幼少時からしっかりとしたシフトウェイトを身に付けることは、空手のみならず生涯運動能力の向上に大きく作用すると思います。

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 また人間の日常生活での動きによく目を凝らせば、片足立ち、もしくは片足に体重をかける動作は頻繁にあるもので、日常生活での運動能力を高めるためにも、効率の良いシフトウェイトを身に付けることは心掛けるべきかと思います。

 

 昨日の美馬道場

 少年部クラス(19 時~20 時)

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 一般部クラス(20 時15 分~21 時15 分)

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 7.6.2021 記

プロ修斗応援観戦、競技で築かれる親子関係

 昨日の日曜日はプロ修斗、安芸柊斗選手の試合をアベマTV で応援観戦。

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 見事、勝利。

 素晴らしい試合内容で、大変勉強になりました。

 安芸柊斗選手は徳島の総合格闘技Z ジム所属で、Z ジムの代表を務める安芸佳孝代表はご尊父です。

 安芸佳孝代表とは同学年ということもあり交流させていただいていますが、多数のプロ選手を輩出された手腕をはじめ色々と学ばさせていただいています。

 選手への指導姿勢には特に学ばさせていただいておりますが、その薫陶を受けて徳島在住ながら今、注目集める安芸柊斗選手、今後の活躍が楽しみです。

 柊斗選手、改めておめでとうございます。

 

 さて安芸選手のように昨今、格闘技または我々フルコンタクト空手でも、親が子をサポートし親子で試合競技に挑む姿がよく見受けられますが、親子での競技の取り組みの中で、個人的に思うところがあり、また以前から西南支部の保護者様にはお伝えしていることがあります。

 それは格闘技、フルコンタクト空手のような競技には〝昔の巨人の星のような親子関係はいらない〟と思うところです。

 格闘技、フルコンタクト空手は競技そのものが厳しく、試合で体と心を削られる一面があります。

 特に心の部分で試合場の外で、選手を追い込む必要はないと思います。

 他者からの追い込みで強くなっても、それは競技において一時的なもので、追い込まれた心の反動はいつかは噴出するもので、それは時折報道される有名アスリートの引退後の不祥事が物語っていると思います。

 親子で競技に挑む場合、親として厳しいアドバイスはあっても、子にとって親が結果の全てを肯定してくれる存在である関係性を築かなければならないと思います。

 そうやって築かれた親子関係は競技を離れても続くもので、子にとっては大きな心の支えになると思います。

 少しずつ再開はされていますが、以前に比べて圧倒的に少ない試合。

 試合が多いと大変な面もありますが、試合は良質な親子関係を築く機会でもあります。

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 早く、以前の日常が戻ることを改めて願います。

 

 土曜日の鴨島道場

 選手クラス1 部(15 時~16 時)

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 少年部クラス(16 時15 分~17 時15 分)

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 選手クラス2 部(17 時30 分~19 時)

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 一般部クラス(19 時15 分~20 時30 分)

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 居残り稽古(21 時~214 時30 分)

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 7.5.2021 記