空手のススメ、徳島の田舎道場から

written by 逢坂祐一郎(新極真会 第8回世界大会 2位)

戦いごっこから学ぶもの

 「鬼滅の刃」の流行で、稽古前に戦いごっこに興じる少年部道場生が増えたように思います。

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 私も幼少時、よく見ていた特撮ものや時代劇に感化され、戦いごっこに夢中になっていたました。

 戦いごっこは子供の遊びとして良いことだと、私は思います。

 ただし以下のことを子供が理解しているに限りますが、その理解すべき点とは…

 それは戦いごっこは単なる「ごっこ」であることです。

 この点を理解出来ている子供は繰り出すパンチ、キックを自然と寸止めのようにしており、そこに人への配慮を感じます。

 たまに本当に当てる子供がいますが、私はそういった子供には当然注意し、戦いごっこを止めさせます。

 人への配慮とともに戦いごっこは、寸止めとはいえパンチ、キックを躱しており、躱すという運動スキルを高める効果があると思います。

 また私の場合、時代劇に感化され木刀をもって林や森に入り木を打ってましたが、この戦いごっこで得られた打撃の感覚は空手を本格的に始めた時、非常に役に立ちました。

 今の子供達に木刀を振り回すような戦いごっこは時代的に難しいでしょうが、配慮をもった戦いごっこには大いに興じて欲しいと思います。

 少年部道場生の入会誓約書の入会動機欄に「戦いごっこが好きなため」といったことを、書かれる保護者様が時折いらっしゃいます。

 〝ごっこから本当の戦いを学ばせる〟

 子供の情操教育に大いに適うものだと思います。

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 戦いにも色んな形態がありますが、空手道場における戦いは〝ごっこ〟に大切な、人への配慮を深めるものでなければならないと思います。


 昨日の自主練習 


自主練習11.25.2020 ※この動画は音声がでます。

 11.26.2020 記