空手のススメ、徳島の田舎道場から

written by 逢坂祐一郎(新極真会 第8回世界大会 2位)

肉を切らせて骨を断つ。

 昨日(12/16)の美馬道場。

 合同クラス。


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 居残りクラス。


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  組手で勝ちを得るには〝肉を切らせて骨を断つ〟覚悟がなければ、得られないものと思います。

 〝肉を切らせて…〟口の中が乾くような相手のプレッシャーに対し踏み込んでいくことによって、その覚悟は得られるものと思います。

 覚悟はメンタル的要素であり、メンタルの鍛錬です。

 スパーリングの形態によってはダメージは受けずとも、プレッシャーにより相当にメンタルが疲労するスパーもあります。

 メンタルを鍛えるためには、メンタルが疲労するスパーを重ねることが一つの手段です。

 道場生には取り組んで欲しいと思います。

 

 ところで〝肉を切らせて骨を断つ〟というこの言葉、覚悟の重要性を説くものですが、私にはその奥底にもう一つ重要な意味が含まれているように思います。

 それは相手の攻撃を致命に至らないほどに肉を切らせるぎりぎりで見切り、返す刀を致命に至る骨を断つ間合いまで踏み込んで繰り出す、いわば後の先の踏み込みの大切さを説く言葉のようにも思います。

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 骨を断つ間合いは、ぎりぎりの見切りからなるものと思いますが、自身、この言葉を肝に銘じて組手を練り上げていきたいと思います。