空手のススメ、徳島の田舎道場から

written by 逢坂祐一郎(新極真会 第8回世界大会 2位)

指導においての大切な心得、性急は拙速。

 昨日の鴨島道場

 少年部一部クラス(17 時45 分~18 時45 分)


鴨島道場少年部1部 10.14.2020 ※この動画は音声が出ます。

 基本稽古


 少年部二部クラス(19 時~20 時)


鴨島道場少年部2部 10.14.2020 ※この動画は音声が出ます。

 移動稽古


 一般クラス(20 時15 分~21 時15 分)


鴨島道場一般部 9.14.2020  ※この動画は音声が出ます。

 受け返し、突いてくる棒を右の前蹴りに見立ててバッグステップしながらの下段払いからの下段回し蹴り、相手の反撃の下段回し蹴りをサイドステップで躱してからのワンツースリー。


 道場生の前で道場生の稽古の様子を見ていると、上手、下手、また意識の差異は、やはり感じます。

 すべての道場生が上手に、そして稽古への意識が高く感じられるようになることが理想ですが、そういった結果は性急に求めないのが指導において大切と思っています。

 私自身、真剣に空手に取り組んで来年で30 年になりますが、最近になって分かったこともあります。

 例えば、基本、移動、型稽古の有効性。

 若い頃、試合への意識ばかりが空手への意識だった頃には、基本、移動、型への意識は低く、それらの稽古に多くの時間をかけるのは無駄として、それならばミットやスパーリングをたくさんやった方が良いと思っていました。

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 しかし、最近になってようやく空手としての動きを作るのに基本、移動、型の有効性に気づき、理解し、指導で見本を見せる時に意識を高めて取り組んでいます。

 自身の組手において若い人の動きに反応・反射できることは、空手の動きが出来ているためとの、はばかりながらの自負があります。

 時間をかけて気づくことには、大きな価値があります。 

 性急は拙速であることは、人を指導のすることにおいて大切な心得の一つと思います。

 道場生をゆっくりと時間をかけて、上達に導きたいと思います。