空手のススメ、徳島の田舎道場から

written by 逢坂祐一郎(新極真会 第8回世界大会 2位)

子供たちの発育に大きな影響を与える〝握り〟の大切さ

 少年部クラスでの指導において、子供たちの拳の〝握り〟の甘さは以前から気になるところです。

 〝握る〟ことは子供たちの発育に大きな影響を与えるもので、雲梯など子供たちの野外遊具に物を掴んでぶら下がる遊具が多いのは、そのためであると聞いてことがあります。

 拳の〝握り〟については毎回の指導で強調していますが、〝握る〟ことが改めて気になったので、ちょっと調べたところ以下のようなページに行き当たりました。

https://www.town.tsunan.niigata.jp/uploaded/life/7379_26130_misc.pdf

 やはり〝握る〟ことは、人類の進化に起因する大切なことのようです。

 改めて〝握り〟をしっかり指導せねばと思います。

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 我々の新極真空手の創始者大山倍達総裁は〝握り方3 年、立ち方3 年、突き方3 年〟と〝握り〟の大切さを説かれ、ご自身も10 円玉を指で曲げるほど握力が強かったとのエピソードがあります。

 このところサボり気味でしたが、私自身も握力を鍛えていこうと思います。


 昨日の美馬道場

 少年部クラス(19 時~20 時)


美馬道場少年部2.8.2021

 一般部クラス(20 時15 分~21 時15 分)


美馬道場一般部2.8.2021

 2.9.2021 記

久しぶりに上段回し蹴りを被弾、「動いてる時は動けない」

 土曜日の選手クラスでは久しぶりに上段回し蹴りを被弾。

 下突きにキレイに合わされました。


下突きに合わせる上段回し蹴り

 後で動画のスロー再生で動きを確認したところ下突きを受けながら合わしていますが、これはわが道場生ながら見事です。

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 こういった合わせ方は色んな技のカウンターに発展していくので、どんどんスパーリングで合わせる感覚を高めて欲しいと思います。

 また居残り稽古終了後に一部の道場生に「動いてる時は動けない」と矛盾するようなことを説明しましたが、上記添付の動画はその好例となります。

 この上段回し蹴りの被弾を回避しようとするならば、当然、手でのブロック、バックステップ等のディフェンスを行わければなりませんが、下突きに動作が集約されている時にディフェンスの動作は無理です。

 「動いてる時は動けない」とは、動作が集約されている時に生じる隙となりますが、カウンターの有効性はまさにその隙をつくことにあります。

 相手の動作の隙をつくことは体格差、年齢差等を埋める組手の大きな可能性となりますが、相手の動作の隙に動けるように道場生にはなって欲しいと思います。

 

 土曜日の鴨島道場

 選手クラス1 部(15 時~16 時)


選手クラス1部2.6.2021

 少年部クラス(16 時15 分~17 時15 分)


鴨島道場少年部2.6.2021

 選手クラス2 部(17 時30~19 時)


選手クラス2部2.6.2021

 一般部クラス(19 時15 分~20 時30 分)


鴨島道場一般部2.6.2021

 居残り稽古(21 時~21 時30 分)


鴨島道場居残り2.6.2021

 2.8.2021 記

うるさく指導するスタンスの重要性

 道場生にはスタンス( 立ち方、足幅) の重要性についてよく指導します。

 特に前足、後ろ足、前後のスタンスについては「相手に向かって足を揃えるな( 横に)」とうるさく指導しますが、それはスタンスが攻防( オフェンス・ディフェンス) に及ぼす影響が大きいからです。

 そのディフェンスに関する一例が添付の画像。

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 上の画像は逆突きを回避、下の画像は被弾、その差は正にスタンスにあります。

 回避した画像はスタンスが前後に取れてますが、被弾した画像は足が揃っています。

 逆突きの回避はボクシングでいうスウェーという上体を後方に反らして躱していますが、足が揃っていては上体を後方にそらすことが出来ず( 倒れるため) スウェーはできません。

 添付画像は顔面パンチによるものですが、顔を殴らないフルコンタクト空手ルールにおいてもスウェーは有効なディフェンス技術です。

 スウェーは前足から後ろ足であるスタンス間の重心移動( 後方へのシフトウェイト) ですが、前方へのシフトウェイトに突きを合わせれば突きの威力となり、スタンスはシフトウェイトによる攻防の要となります。

 道場生にはスタンスをしっかり構築し、シフトウェイトをしっかり使いこなようになって欲しいと思います。

 

 昨日の指導

 やわらかカラテ(15 時30 分~16 時30 分)


やわらかカラテ2.6.2021

 徳島市加茂道場少年部(18 時30 分~19 時30 分)


徳島市加茂道場少年部2.6.2021

 徳島市加茂道場一般部(19 時45 分~21 時)


徳島市加茂道場一般部2.5.2021

 徳島市加茂道場居残り(21 時~21 時30 分)


徳島市加茂道場一般部2.5.2021

 2.6.2021 記

子供たちの〝聞く力〟を育む空手の稽古

 少年部クラスでは稽古動作をなるべく詳細に口頭で、また見本を混じえて説明し「先生の言っている( 説明) ことが分からない人は見本を真似してください。」と指導しています。


少年部ミット稽古

 動作を間違えると、語調を厳し目に誤りを指摘します。

 〝聞く力〟と検索すれば、聞く力はコミニュケーションの基本といった内容が多々出てきます。

 子供たちのコミニュケーション能力を高めることは、教育の重要項目の一つであると思います。

 空手においては緊張感の元に稽古を耳で聞き、さらには目で見て実践することで、聞く力の向上に繋がるとして私は指導しています。

 コロナ禍により、人との接触を控える社会になって1 年が経過しようと思います。

 人との接触制限の反動は、子供たちのコミュニケーション能力を低下させる危惧を個人的に持ちます。

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 空手の稽古を通してコミニュケーションの基本となる、子供たちの〝聞く力〟を高めたいと思います。

 

 昨日の美馬道場

 少年部クラス(19 時~20 時)


美馬道場少年部2.4.2021

 一般部クラス(20 時15 分~21 時15 分)


美馬道場一般男子2.4.2021

 2.5.2021 記

今週は膝蹴り

 私の指導する通常クラスでは週ごとに、一つの技にフォーカスして稽古を組み立てています。

 今週は膝蹴り。


膝蹴り、空蹴り

 空蹴りでフォームを整え


膝蹴り、ミット

 ミットで当て感を養い、また他の技とのコンビネーションを覚え

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 スパーリングで実践する、といった流れです。

 膝蹴りは誰でも技の威力が出しやすく、またフルコンタクト空手ルールでは非常に有効な技となります。

 道場生にはしっかりと習得して欲しいと思います。


 通常クラスでフォーカスする技は4 種類と決めています。

 道場生を稽古に飽きさせないようバラエティーに富んだ稽古を組み立ててることも大切と思いますが、技を習熟させるには集中して取り組むことも大切です。

 技を4 種に集約しながらも、コンビネーションでバラエティーを加味し最良の稽古を模索しています。

 

 昨日の鴨島道場

 少年部クラス1 部(17 時45 分~18 時45 分)


鴨島道場少年部1部2.3.2021

 少年部クラス2 部(19 時~20 時)


鴨島道場少年部2部2.3.2021

 一般部クラス(20 時15 分~21 時)


鴨島道場一般部2.3.2021

 2.3.2021記

達人技をスパーリングで。

 先日のスパーリング、逆突きをギリギリで躱されるようになって来たので咄嗟に頭によぎったのが「ギリギリに躱される密着状態に近い距離で崩し技ができないか」と。

 そこで咄嗟に体が反応したのがこの展開です。


崩し技

 躱され際に体当たりのように体をぶつけて相手の体勢を崩しています。

 我ながら良い閃きのように思いますが、体当たりの角度、ポイント等を研究し、技として精錬していけば面白い達人技のようになるかと。

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 達人技には憧れ、見る人を楽しませたいと思いますが、スパーリングで実践できるようになることが目標です。

 

 昨日の徳島市加茂道場

 少年部クラス(18 時30 分~19 時30 分)


徳島市加茂道場少年部2.2.2021

 一般部クラス(19 時45 分~21 時)


徳島市加茂道場一般部2.2.2021

 2.3.2021 記

「スパーリングで悪いところありますか?」との質問を受けて

 「人の振り見て我が振り直せ」ではありませんが、少年部クラスでは「人が注意されている時は、他人事と思わず自分が出来ているかどうか確認するように」と参加者全員によく指導します。

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 先日のある少年部クラスの稽古前に低学年の道場生が「スパーリングで悪いところありますか?」と稽古前に聞いてきました。

 普段、私に話しかけたりすることはなく唐突な質問で、彼はスパーリングでは道場の同年代の中で頭一つ抜けているので質問された時はちょっとびっくりしました。

 後から考えるに、冒頭の少年部指導でよく発する言葉を受けての自省の心からの質問であったように思います。

 普段のスパーリングに奢らず、私の言葉を素直に受けとめているように感じる彼に心が洗われ、また彼の今後の可能性を大いに感じました。

 自省は謙虚さであり、謙虚さは人の可能性を引き出します。

 自戒も含めて自省する心を忘れてはいけない、道場生に教えられたように思います。

 

 昨日の美馬道場

 少年部クラス(19 時~20 時)


美馬道場少年部2.1.2021

 一般部クラス(20 時15 分~21 時15 分)


美馬道場一般部2.1.2021

 2.2.2021 記