一昨日、ブログで紹介した、自宅練習・中上級者編・突きメニューの趣旨を説明します。
中上級者の方に提案したいスキルアップの要点として反応・反射、動作の連動性を高めることがあります。
動画では1秒・2秒・3秒ごとにアラームを鳴らしトレーニングしています。
反応・反射とは外界情報に対するものですが、組手・スパーリングの場合、相手の突きを受けて蹴りを返すといったように相手の動作が外界情報となります。
組手・スパーの場合は、相手の動作を見て、といった視覚により反応・反射を起こしますが、一人の練習では、なかなか視覚による外界情報が設定しにくいものです。
それを聴覚、聞くことに置き換えて反応・反射のトレーニングを行います。
視覚と聴覚では感覚が違うように思いますが、五感としては同じであり、組手は視覚だけといった一つの感覚に頼るのてはなく、最終的に五感が統合された感覚に頼るものと個人的に思うので、動画中のアラーム音に合わせて動くトレーニングは有効のように思います。
また、動画では突き・ステップなどの複数動作を、2秒・3秒のうちに行っています。
複数の動作を秒単位でまとめるには、無駄な動きがあればまとまらないもので、2秒・3秒で動きをまとめようとする意識が自身の動きから無駄な動作を省いて行きます。
そして、2秒・3秒で一定の複数からなる動きは繰り返すことは、一定のリズムを自分の動きの中で作り出すことになります。
無駄な動きを省き、自分の動きにリズムを作ることは、動作の連動性を高めるものと思います。
反応・反射、動作の連動性は通常、加齢ともに低下するものです。
しかし、私自身の感覚から鍛錬すれば、その維持、もしくは向上は可能と思います。
紹介した秒間隔のアラームに合わせたトレーニングは、若い人たちだけでなく、中高年の方にも行って欲しいと思います。
今回のメニューは一例であり、突きに限らず全く違う動作でも、自分にあったメニューを考えて欲しいと思います。
中上級者・練習メニュー
1. ワンツー(2 秒間隔×30) 2. ワンツースリー(2 秒間隔×30)
3. ワンツー(1 秒間隔×60) 4. ワンツースリー(1 秒間隔×60)
5. ワンツー・スイッチ(3 秒間隔×20) 6. ワンツースリー・スイッチ(3 秒間隔×20)
7. ワンツー・スイッチ(2 秒間隔×30) 8. ワンツースリー・スイッチ(2 秒間隔×30)
9. ワンツー・奥足側サイドステップ(3 秒間隔×20)
10. ワンツースリー・奥足側サイドステップ(3 秒間隔×20)
11. ワンツー・奥足側サイドステップ(2 秒間隔×30)
12. ワンツースリー・奥足側サイドステップ(2 秒間隔×30)
13. ワンツー・前足側サイドステップ・スイッチ(3 秒間隔×20)
14. ワンツースリー・前足側サイドステップ・スイッチ(3 秒間隔×20)
15. ワンツー・前足側サイドステップ・スイッチ(2 秒間隔×30)
16. ワンツースリー・前足側サイドステップ・スイッチ(2 秒間隔×30) 以上を各1 セットずつ
17. フリーの打ち込み(1 分4 セット~8 セット)